ジョン・クロキダス監督。ダニエル・ラドクリフ主演、デイン・デハーン共演、マイケル・C・ホール、ベン・フォスター、ジャック・ヒューストン。1944年に実際に起きた殺人事件の映画化。2013年。
<ストーリー>
1944年、ニューヨークのコロンビア大学に合格したアレン・ギンズバーグは、精神病を患う母から逃げるように大学の寮に入った。そこで出会ったのが、自由奔放なルシアン・カー。堅苦しい大学の正統文学体制に不満を感じていたアレンは、聖像破壊を訴えるルシアンに強く惹かれていく。ルシアンの友人ウィリアム・バロウズやジャック・ケルアックらと青春を謳歌するアレンは、ルシアンに友情以上の想いを抱き…そしてデヴィッド・カーメラー殺人事件が起きた…。
<感想>
アレン・ギンズバーグは、ウィリアム・バロウズ、ジャック・ケルアックと共にビート文学の代表者であり、デヴィッド・カーメラー殺人事件はビートニク誕生のきっかけとなった殺人事件だそうですが、私はこのへんの知識は全く無く観ました。ルシアンとアレンは、少年愛という言葉が流行っていた頃の少女漫画にありそうだな、というかこれを題材に描いていたのだなと思いました。ルシアンに惹かれる気持ちがよく分かるのは、演じたデイン・デハーンの力でしょうか。ダニエルの体当たり演技にも驚きました。性的シーンは思った以上に露骨で、ここまで撮るか!と驚きました。正直、前半は眠くなってしまいましたが、後半はかなり引き込まれました。とはいえ、一般に受ける映画ではないと思います。