アントワーン・フークア監督。デンゼル・ワシントン主演、マートン・チョーカシュ、クロエ・グレース・モレッツ。2014年。
<ストーリー>
マサチューセッツ州ボストン。ホームセンターで働きながら平穏な日々を送るロバート・マッコールは、誰からも慕われる好人物で、深夜は行きつけのダイナーでの読書が日課となっていた。その店には同じく常連で、テリーと名乗る少女娼婦のアリーナがおり、言葉をかわす内に奇妙な友情が芽生えいく。歌手になる夢を持つアリーナは、娼婦の仕事に嫌気がさしていたが、やがてアリーナは自分に暴力を振るった客に反撃して傷つけてしまう。客の苦情を受け、元締めでロシアン・マフィアのスラヴィは見せしめとしてアリーナに激しい暴力を行い、彼女はICU送りとなる。彼女の入院を知り、その悲惨な姿をガラス越しに見たマッコールはスラヴィらのいる一室に赴き、9,800ドルを提示して彼女を自由にするよう申し出るが、スラヴィは無下に断り、これからも彼女を搾取すると言い放つ。素直に引き下がるかに見えたマッコールだが、静かな怒りに燃える彼は、スラヴィ含め、その場にいたギャング5名を、その場にある物だけ用いて30秒足らずで殺害してしまう。
事件を受けてスラヴィのボスであるウラジミール・プーシキンは、部下で解決屋のテディ・レンセンをボストンに派遣する。頭脳明晰で戦闘能力も高く、凶悪なテディは、暴力と情況証拠による推理ですぐにマッコールを割り出す。直接会っても尻尾を出さないマッコールを犯人だと確信するテディであったが、襲撃は失敗し、彼の経歴を洗っても正体もわからず、テディはますますマッコールに興味を持つ。一方、マッコールの正体は元海兵隊員で国防情報局(DIA)の凄腕の特殊工作員で、妻の死を受けて引退した過去を持っていた。かつての同僚スーザンの伝手で敵の情報を得たマッコールは、その正体が、表向きは新興財閥の総帥で政財界に影響力を持つプーシキンであること、テディが元KGBの難敵であること、また一部のボストン市警の刑事が彼らに加担していることを知る。
マッコールは手始めにロシアン・マフィアと癒着する汚職刑事フランク・マスターズを脅し、ボストンにおけるプーシキンのマネーロンダリングのアジトを壊滅させる。さらにマッコールは次々とプーシキンの拠点を破壊し、彼らの東海岸における活動自体が危ぶまれるほどの事態となる。また、フランクが自己保身のため担保していた政財界の黒い関係のリスト(USBメモリ)も押収し、その内容はFBI捜査官を通じて世に知られることとなる。プーシキンから叱責を受け、後がないテディは戦力をかき集め、ホームセンターの店員を人質に取って、マッコールを港へ誘き出す策に出る。
マッコールはテディを出し抜いて人質を救出すると、逆にホームセンターで彼らを待ち受ける。地の利と殺しの道具が豊富なホームセンターを舞台に、テディたちは成す術なくマッコールに殺されていく。時に抵抗を受けて負傷し、危機に陥るマッコールであったが、最終的には正体を問うテディを無言のままネイルガンで殺害し、殲滅を完了する。更にその3日後、マッコールはモスクワのプーシキンの屋敷に潜入すると、彼を電気の罠に掛けて殺害する。
後日、ボストンで再び平穏な生活を送るマッコールにアリーナが声を掛けてくる。傷が癒えた彼女は、マッコールから受け取った1万ドル(退院した時に私物に混ざっていたので、アリーナは、組織が口止め料として入れたと思っている)を元手に真っ当な生活を送っていた。マッコールの平凡な表の顔しか知らないアリーナだったが、常連の店でマッコールから勇気づけられたアドバイスなどのお礼を言って別れる。夜、マッコールはいつものダイナーで本を脇に起き、自らが出した広告サイトに自分への助けを求める人の連絡を待っていた。マッコールは自分を”イコライザー”と認識し、自分のスキルを必要とする人たちのために使おうと決意したのだった。(Wikipediaより転載)
<感想>
主人公がとにかく強い。なのできっと誰も犠牲にはならないのだろうなと思いつつ、観ている間ずっと緊張してしまい疲れました。正義執行、こういうのを望む気持ちは何でしょ、水戸黄門に近いのかな。まあ、主人公に権力は無いのですが。娼婦役はクロエだったんですね、気付かなかった。女性が暴力受けるシーンは見てて辛いです。オールハッピーエンド、スカッとします。