CURE

黒沢清監督。役所広司主演、萩原聖人、うじきつよし。1997年。

“CURE”

<ストーリー>
娼婦が惨殺される事件が発生。被害者は鈍器で殴打後、首から胸にかけてX字型に切り裂かれていた。犯人は現場で逮捕されたが、動機を覚えておらず、その手口さえ認識していない。刑事の高部は、同様の事件が相次いでいることを訝しがり、友人の心理学者・佐久間に精神分析を依頼する。しかし何故、無関係なはずの犯人たちが同じ手口で犯行を行うのか、そしてそれを認識していないのか、その手がかりは掴めない。高部は、精神を病んでいる妻との生活と、進展しない捜査に翻弄されて疲弊してゆく。やがて、加害者たちが犯行直前に出会ったとされる男の存在が判明する。男の名は間宮邦彦。記憶障害を患っており、人に問いかけ続けるその言動は謎めいていた。そんな間宮の態度が高部をさらに追いつめていく。しかし、間宮と関わっていく中で高部の心は密かに癒されていく。(Wikipediaより転載)

<感想>
黒澤監督のことをTVでやっていたので、興味を持って検索、この作品が傑作ということで観ました。ミステリー風のサイコホラーです。間宮との会話が気持ち悪い。日常の風景描写のようで、あっさりと殺人が行われている恐ろしさ。癒しですか…元タイトルは「伝道師」だったそうで、これは怖い映画だと思いました。
(以下、ネタバレ含みます)
ラストの方では、高部も毒されてしまったようで、というか間宮を引き継いだのかな?癒されて元気そうな彼が、殺人教唆を行っているらしき様子が怖かったです。
よく練られた作品でした。