疑惑

野村芳太郎監督。桃井かおり主演、岩下志麻、柄本明、鹿賀丈史。松本清張原作の小説『昇る足音』の映画化。1982年。

疑惑

<ストーリー>
山新港湾の岸壁で、球磨子(くまこ)と夫・白河福太郎の乗った車が、時速40キロのスピードで海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こった。球磨子は車から脱出し助かっていたが、保険金殺人と疑われ警察に逮捕される。新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去の新宿でのホステス時代、暴力団員とつるんで詐欺・恐喝・傷害事件を起こし、北陸の資産家である福太郎と結婚後はすぐ、夫に巨額の生命保険をかけた…を詳細に報じた上で、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原律子が弁護人となる。球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていた。 (Wikipediaより転載)

<感想>
何度もドラマ化されている有名作品です、邦画が見たくなり選びました。直ぐに事件が起きるので飽きることなく世界に入れます。球磨子、いかにも怪しい…。丹波哲郎が出ていたので、弁護士役かと思ったらチョイ役でした。弁護士は岩下志麻さんだったのですね。毅然とした態度で謎を解いていくのが面白かったです。裁判がかなり自由な感じでしたが、当時はこうだったのかな??オチがまた良かった。清々しい気持ちになりました(笑) 女2人の対決もオイオイオイという感じでグッドでした。あと一緒に描かれていた律子の子供との面会。彼女らしい決断に泣けましたね。ザ・昭和という映画でしたが、実によく出来ていて楽しめました。