DOCTOR SLEEP  ドクター・スリープ

マイク・フラナガン監督。ユアン・マクレガー主演、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン。スティーヴン・キング原作の同名小説の映画化。2019年。

ドクター・スリープ

<ストーリー>
1980年、オーバールックホテルでのトラウマとなった事件の後、ダニー・トランスと母ウェンディーはフロリダで暮らしている。ダニーは自宅の浴室内で、オーバールックホテル237号室に取り憑いてた腐敗した女性の亡霊に遭遇する。善き亡霊であるディック・ハロランはダニーに対し、現在ホテルは閉鎖されており、亡霊が餌を求めてダニーに取り憑いていることを伝える。また、ダニーの心の中にある虚構の「箱」の中に亡霊を封印する対抗策を指南する。ダニーは自宅の浴室に向かい、腐敗した女性の亡霊を封印する。一方、ローズ・ザ・ハット率いるヴァンパイア集団「トゥルー・ノット」は、シャイニングの能力を持った子どもたちを拷問及び殺害することによって発生する「生気」を貪ることによって生き長らえている。
2011年、ダン(ダニー)は、自身の能力であるシャイニングを抑圧するために酒に溺れ、アルコール中毒を患っていた。一晩限りの関係を持ったシングルマザーからお金を盗んだ後、自身がどん底に陥ってることに気づく。ニューハンプシャーの小さな街に移住し、アパートとアルコール中毒者支援団体を紹介してくれたビリー・フリーマンと友人になる。社会復帰の一環として、ダンはホスピスの従業員となり、亡くなる直前の患者を慰めるためにシャイニングを使用し、「ドクター・スリープ」と呼ばれるようになる。また同時期に、ダンよりも非常に強力なシャイニングの能力を持つ少女アブラ・ストーンからテレパシーで連絡を受けるようになる。一方、トゥルー・ノットでは、他人の肉体を操る能力を持ったティーンエージャー・アンディが新メンバーに迎え入れられる。
2019年、トゥルー・ノットは飢餓状態にあった。生気を貪るために、野球少年ブラッドリーを誘拐し、拷問死させる。アブラは事件を察知し、彼女の悲鳴がダンとローズに届く。ローズは強い能力を持ったアブラに照準を合わせ、生気を奪うことを企む。危険を察知したアブラは直接ダンに接触し、トゥルー・ノットを追跡するために一味が殺害時に身に着けていたブラッドリーのグローブを手に入れるよう依頼する。しかしダンは助けを拒絶し、安全のため能力を抑圧するよう提案する。その夜、ローズは意識を体から離脱させ、アメリカ全土を飛び回りアブラの意識に潜入する。しかし、アブラのトラップによりローズは重傷を負うこととなる。その後、トゥルー・ノットの長老であるグランパ・フリックが餓死したため、ローズは残ったメンバーにアブラを追跡させる。
ハロランはダンに最後の訪問をし、かつて自身がダンを守ったように、今度はダンがアブラを守るよう伝える。ダンはビリーに対してトゥルー・ノットの計画を打ち明け、二人でブラッドリーの殺害現場へ赴きグローブを回収するために死体を掘り起こす。その後二人はアブラの父デイブをアブラのボディーガードとして味方に引き入れ、アブラの計画どおり彼女の精神を地元のキャンプ場に囮として設置した。ダンとビリーはおびき寄せられたトゥルー・ノットの大半を射殺したが、アンディの能力によってビリーは自殺する。
一方、ローズの恋人であるクロウ・ダディは、アブラの自宅へ潜入後デイブを殺害し、薬でシャイニングの能力を抑圧したうえでアブラを車で拉致する。ダンは能力を使用してアブラに乗り移り、クロウの手を操り事故を誘発させる。クロウは事故死し、アブラは解放された。ダンとアブラが合流する一方で、ローズは貯蔵していた生気を全て貪り、傷を癒やして復讐を誓う。ダンは自身と同様にローズにとっても危険だと思われるオーバールックホテルにアブラを連れて行く。ダンはホテルのボイラーを起動し、眠りに落ちているホテルをシャイニングによって目覚めさせる。アルコール中毒であった父ジャックがホテルに取り込まれ妻ウェンディやダンを殺害しようとした部屋を再び訪れる。そしてホテルのバーでは、ロイドと自称するジャックの顔を持つバーテンダーと出会う。ダンは自身が20歳のときに母ウェンディが亡くなったことを伝えるも、妻の死を聞いても平静でいるバーテンダーに動揺する。バーテンダーはダンに対し、家族を養うために男にとって必要な「薬」と称してウィスキーを勧めるが、ダンはこれを拒絶する。
ローズがホテルに到着した後、ダンはホテルの庭にある生け垣の迷路に見立てた自身の精神世界にローズの意識を引き入れる。他の亡霊と同様に、虚構の箱にローズを閉じ込めようとするが失敗に終わる。ローズはダンのシャイニングに惹かれトゥルー・ノットへ勧誘するが、ダンは拒絶する。ローズがダンの生気を貪ろうしたため、ダンは虚構の箱を開きホテルに取り憑いていた亡霊を解放する。ローズを殺害し生気を貪った亡霊はダンの体を乗っ取る。斧を手にしたダンは、アブラを追跡し237号室へ追い詰める。アブラはホテルの亡霊に対して、既にダンがボイラーを起動し暴走しかけていることを伝えると、正気を取り戻したダンがアブラに逃げるよう叫ぶ。ダンは再度ホテルに取り憑かれボイラー室へと導かれるが、ボイラーを停止する前に正気を取り戻す。炎が部屋を飲み込むと、ダンは母ウェンディが幼少時代の自身を抱擁する幻覚を見る。ホテルの外ではアブラがなすすべもなく燃え落ちるホテルを眺めており、遠くから緊急車両のサイレンが近づいてくる。
時が過ぎて、アブラの部屋では、今後もトゥルー・ノットのような脅威に対応するため、シャイニングの能力を大事にするよう、ダンがアブラに伝えている。アブラの母が夕食のため彼女を呼びに来ると、ダンの亡霊は消え去る。死後の世界が存在しダンや父デイブは元気でいると伝えることで、アブラは母を慰めようとする。階段へ向かう途中、アブラは浴室に237号室の亡霊がいることに気づき、かつてダニーが行ったように亡霊に立ち向かう。(Wikipediaより転載)

<感想>
『シャイニング』の40年後を描いた続編です。シャイニング大好きで、原作も読んだし、映画もドラマも観てます。ドクタースリープの原作も読み始めたのですが、ダニーの変わりぶりに悲しくなって前半で止まっていました。なので映画をとても楽しみにしていました。
出来としては、かなりよく纏まっていたと思います。ちょっとあっさりな気もしましたが、出来は良いです。ホテルが存在しているのに驚いたのですが、これは映画版の続きなんですね、なるほど。キューブリックの映画シーンがたくさんあって楽しかったです。