ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ  THE FOUNDER

ジョン・リー・ハンコック監督。マイケル・キートン主演、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、リンダ・カーデリーニ。2017年。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

<ストーリー>
1954年、レイ・クロックは自分で開発したミルクシェイク用ミキサーを販売していたが、売り上げは今ひとつだった。そんな夫を献身的に支える妻エセルは、質素な生活に満足していたが、レイは現状に満足していなかった。
そんな彼の元に、サンバーナーディーノのドライブインから、ミキサーの大量注文が来た。発注元がどんな店なのか気になったレイは、現地へと向かった。そこで彼が見たのは、食品と接客の質が極めて高く、それでいて家族層の懐にも優しいレストランであった。そこに商機を見出したレイは、経営者のマクドナルド兄弟(ディックとマック)に接近していった。
兄弟の案内で改めて店を視察したレイは、調理の効率の良さや従業員のモラルの高さに大いに感動した。兄弟が飲食店の経営に並々ならぬ情熱を注いでいることも知った。翌日、レイは兄弟に「レストランをフランチャイズ化してみないか」と提案した。以前、兄弟は独力でフランチャイズ化を試みたものの、サービスの質にムラが出たため、それを断念せざるを得なかった。そんな経験があったため、当初、兄弟はレイの提案に難色を示したが、レイの熱意に根負けして、もう一度フランチャイズ化に挑戦してみようという気になった。兄弟は「経営内容を変更する際には、必ず自分たちの許可を取ること」を条件に、レイにフランチャイズ展開を任せた。
手始めに、レイはイリノイ州デスプレーンズにマクドナルド第1号店をオープンさせた。それは地元の資産家たちに自分たちの存在をアピールし、ビジネスに出資してもらうためであった。しかし、マネジメントや従業員の教育が上手くいかないという事態に悩まされることとなった。そこで、レイは資産家ではなく、自営業者をはじめとする中流層にフランチャイズ店のオーナーにならないかと声を掛けることにした。彼らならば現場での経験も豊富で、マクドナルドのやり方に積極的に従うだろうという直感があったのである。レイの目論見は見事に的中し、フランチャイズ店が中東部を中心に次々と開店していった。この成功を受けて、レイは自分がマクドナルドの創業者だと語るようになった。ビジネスのために全米を飛び回る中で、レイはミネソタ州でレストランを経営するロリー・スミスという男性に出会った。あろうことか、レイはロリーの妻であるジョアンに一目惚れしてしまった。
フランチャイズ化の成功が却って別の問題を引き起こすようになった。マクドナルド兄弟との契約の都合で、フランチャイズ店の利益を全て得られないレイは資金難に悩まされるようになったのである。また、フランチャイズ店のオーナーたちも予想以上にかさむコストに苦しめられていた。特に、ミルクシェイク用の大量のアイスクリームを冷凍保存するのにかかる費用は莫大なものであった。レイの苦悩を知ったジョアンは「即席の粉状ミルクシェイクを使用してはどうか」と提案してきた。レイは大喜びしたが、マクドナルド兄弟はミルクシェイクの質が低下するという理由で、その提案を却下した。
そうこうしているうちに、レイが抱える借金は増大し、借金の担保にしていた自宅の差し押さえが現実味を帯びてきた。レイは借金の返済猶予を銀行に願い出るが、銀行はそれを却下した。そんな折、レイは飲食業界で有名な財務コンサルタント、ハリー・J・ソネンボーンと知り合った。レイから相談を受けたソネンボーンは苦境を打開するためのアイデアを次々に出してきた。しかし、それらを実行に移せば、マクドナルド兄弟の不興を買うことは必定であった。 (Wikipediaより転載)

<感想>
これ、予告を見て、観たいと思っていたんですよね。マクドナルドが如何に成功したか、兄弟とビジネスマンがうまく噛み合う様子が描かれているのかと思ったら…まさかの乗っ取り。言葉は悪いですが胸糞悪くて、途中で見るのを止めようかと思いました。紳士協定とか…やっぱりね、です。キートンの演技は素晴らしいですが、レイがクズ過ぎて、天罰当たらないものかと思ってしまいました。兄弟の店のすぐ横に店を出すとか、名前を使わせないとか、酷すぎる。ただ兄弟だけでは、確かに今のマクドナルドは生まれていなかった。せめて紳士協定を守っていればね、後からでも。元々マクドナルドはもう20年以上行っていませんが、今後も行かないし、映画も2度と観ません。