クリムゾン・ピーク  CRIMSON PEAK

ギレルモ・デル・トロ監督。ミア・ワシコウスカ主演、ジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン、チャーリー・ハナム、ジム・ビーヴァー。2015年。

クリムゾン・ピーク (字幕版)

<ストーリー>
20世紀初頭のニューヨーク州北西部のバッファロー。少女イーディスは実業家の父・カーターと2人で暮らしていた。イーディスには死者の魂と通じ合う力があり、母が死んだ日の夜、ベッドルームで母の幽霊から「クリムゾン・ピークに気をつけなさい」と警告を受ける。時は経ち、大人になったイーディスは、周りの同じ年頃の娘たちがファッションや男性との付き合いに関心を持つ中、小説の執筆に夢中になっている。そんなイーディスのそばに居ようとするのは、社交界では異端児扱いされている、幼馴染で医者のアラン・マクマイケルであった。
ある日、カーターの会社にイギリスから準男爵の称号を持つトーマス・シャープという男が現れる。彼は自身の発明した粘土掘削機への投資を持ち掛けるが、カーターはトーマスに不信感を抱き投資を拒否した。しかし、イーディスは物腰柔らかく、自身の小説を褒める彼に次第に魅かれていく。カーターは情報屋のホーリーを雇いトーマスと彼の姉ルシールの身辺調査を依頼し、素性を知ったため2人に手切れ金を渡しイギリスに追い返す。しかし、イギリスに発つ日、カーターはクラブのバスルームで何者かに殺害されてしまう。イーディスらと遺体を見たアランは、独自に真相を調査し始める。
父を失った悲しみに沈むイーディスは、トーマスと結婚して遠く離れた彼の屋敷で暮らすことを選ぶ。屋敷では先に帰国していたルシールとも同居することになるが、イーディスは再び母の亡霊を見るようになり、さらに屋敷内のいたる所で幽霊を見るようになる。イーディスはトーマスに相談を持ち掛けるが、粘土掘削機の開発に没頭するトーマスは「気のせい」と言うばかりだった。さらに、トーマスは自分の土地が「クリムゾン・ピーク」と呼ばれていることを伝える。一方、アランはホーリーからシャープ姉弟の素性を聞かされ、イーディスを救うためイギリスに向かう。
幽霊を見るようになったイーディスは次第に体調を崩すようになるが、独自に屋敷を調査する内に、トーマスが複数の女性と結婚していたこと、屋敷の維持と粘土掘削機の開発のために婚約者たちの財産を奪い取った後に毒殺していたことを知る。毒を盛られていたイーディスは部屋に籠りがちになってしまう。ある日の夜、イーディスは殺害された婚約者の幽霊に導かれ最上階の部屋に向かうと、そこではトーマスとルシールが情事に耽っていた。秘密を知ったイーディスはルシールに殺されそうになるが、アランに助けられ治療を受ける。アランはルシールが実母殺しの前科があることを暴露するが、口封じのためにルシールとトーマスに刺されてしまう。
捕まったイーディスはカーターの遺産の譲渡を迫られ、その際にルシールが父を殺したことを知る。イーディスはルシールを刺し脱出するが、そこにトーマスが現れ、アランが生きていることを知らされる。トーマスはルシールにこれ以上の殺人を止めるように訴えるが、トーマスがイーディスを愛していることを知ったルシールにより殺されてしまう。嫉妬に憑りつかれたルシールはイーディスを殺そうとするが、イーディスを守ろうと現れたトーマスの幽霊に気を取られ、イーディスに殺される。イーディスはアランと共に屋敷を脱出し、自身の経験を基に『クリムゾン・ピーク』と題した小説を出版する。 (Wikipediaより転載)

<感想>
ロキが出ているトロ監督のゴシック・ホラーということで、期待して観ました。結果、お話はありきたりでしたが、映像はなかなかでした。幽霊モノというよりもサスペンス系でしたね。一番恐ろしいいのは人間、という感じでした。お父さんが可哀想でした、痛そうだった。娘は恋は盲目とはいえ、アホ過ぎますね。いくら豪邸でもあんな家、住みたいですか?でも手を汚したことのない優しい弟という設定は、なかなか良かったです。総じて男は弱い、女は強かったですね。まあまあ楽しめました。やはりトロ監督、好きです。