STILL ALICE  アリスのままで

リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド監督。ジュリアン・ムーア主演、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ。アカデミー主演女優賞受賞。2014年。

アリスのままで(字幕版)

<ストーリー>
言語学者のアリス・ハウランドは、医師である夫ジョンと3人の子どもと充実した人生を送っていた。しかし、ある日からアリスには、単語が出てこなくなる、道に迷うなどの症状が出現し始めた。アリスは医師から若年性アルツハイマー病と診断される。アリスと家族の苦悩が始まった。(Wikipediaより転載)

<感想>
まず50代で家族性というのが辛かったです。実は私も家族性の病気を親からもらって持っています。子供達にも遺伝している可能性が高い。アルツハイマーのような深刻なものではないですが。「癌だったら良かったのに」という台詞が劇中にありましたが、若年性アルツハイマー病は、やはり重いです。記憶が失われていく過程は、見ていてとても辛かったです。その分、スピーチは素晴らしくて感動したし、自殺するための動画を残すのも心が痛みました。すごく気持ちがわかるから。でも一方で、アリスはかなり恵まれていると思いました。だって十二分にお金があって、お世話をする人が雇えるんですから。家族に過度な負担をかけないで済むんですから。実直なリディアの存在がとてもリアルで、良いなと思いました。プライバシーの問題だと喧嘩するシーンも、許すシーンも、良い子だと思いました。ジョンは…他に女性を見つけそうな気もしました…。良い映画でしたが、主演女優賞ほどかなあ?