ドン・シーゲル監督。クリント・イーストウッド主演、パトリック・マクグーハン、ポール・ベンジャミン、フレッド・スタスマン、ロバーツ・ブロッサム。1979年。
<ストーリー>
サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島。そこには鉄壁の牢獄アルカトラズ刑務所があった。そこに入所してきた頭脳優秀なフランク・モリスは脱獄の方法を考えていたが、ある日通気口から外へ出られるという話を聞き、独房の小さい通気口への入り口を大きくしてそこから独房の外へ出て、脱出する手段を思いつく。同じ頃、刑務所内で知り合った囚人ドクが、趣味としていた絵描きを刑務所長に禁止されたことに絶望し、斧で指を切断する騒動が起きる。憤慨したモリスは脱獄計画の準備に取り掛かり、囚人仲間たちに協力を依頼し、脱獄用の道具を取り寄せる。
モリスは仲間たちが集めた道具を用いて独房の通気口を取り外すことに成功し、脱獄用のいかだと偽装用の人形を作り上げる。仲間たちもそれぞれ自分の独房の通気口を足り外し、脱獄の準備を着々と進めていく。そんな中、食堂で仲間たちと計画を話し合っていたモリスの元に刑務所長が現れ、モリスがドクの形見代わりに持っていた菊の花を取り上げてしまい、それに抗議した仲間のリトマスがショック死してしまう。モリスは脱獄を夜に決行すると仲間に伝えるが、入所当初に乱闘騒ぎを起こして恨まれていたウルフに襲われそうになるが、黒人グループのボスで脱獄に協力していたイングリッシュに救われる。
脱獄の決行を控えた当日、モリスに不審な行動が見られることに気付いた刑務所長は、彼を別の独房に移すように命令する。その夜、モリス、ジョン、クラレンスは独房から脱獄して建物の外に出るが、チャーリーは通気口を取り外すことが出来ずに脱獄に失敗してしまう。合流したモリス、ジョン、クラレンスは監視の目を搔い潜り、用意したいかだでアルカトラズ島から脱出する。
翌日、モリスが脱獄したことに気付いた刑務所長は島の周囲を捜索し、海岸に打ち上げられたジョン、クラレンスの所持品を発見する。三人の生存を疑う捜査官たちに「奴らは死んだ」と言い聞かせる刑務所長は、そこでモリスが所持していた菊の花を発見する。大規模な捜索が行われたにも関わらず三人の生死は不明のままとなり、1年後にアルカトラズ刑務所は閉鎖される。(Wikipediaより転載)
<感想>
名作ですね。刑務所の扱いの酷さよりも、脱獄を中心に描かれていました。絵描きが生き甲斐のドクから絵を取り上がるとか、リトマスがショック死するなど衝撃的ではありましたが、モリスに直接どうこうではなかったので、きっかけに過ぎないという印象でした。一番印象的だったのはイングリッシュです。実に良いキャラでした。実話を元にしているので、こんな風だったのかな?意外に穴があったんだな?とも思えましたが、出来ないですよねえ、普通。彼らはどうなったのか…きっと逃げ切ったのだと信じていますが、時効ということで子孫?からのコメントがあったら良いなあと思ったりしました。