ジョーカー・ゲーム

入江悠監督。亀梨和也主演、深田恭子、小澤征悦、小出恵介、山本浩司、渋川清彦。柳広司原作の同名小説の映画化。2015年。

ジョーカー・ゲーム(Blu-ray 通常版)

<ストーリー>
ある日、仲間をかばい誤って上官を殺してしまった陸軍士官の青年の銃殺刑が執行されようとしていた。しかし、執行直前の刑場に陸軍の結城中佐が現れ、青年の身柄を引き取った。結城中佐は命を助ける条件として、自身が創設したスパイ組織・D機関への参加を持ち掛け、青年はこれを受け入れた。青年は他のメンバーと共に過酷な訓練を受け、スパイとしての素質を開花させていく。
青年がD機関に所属して暫く経った頃、結城中佐は参謀本部の武野大佐に呼び出され、新型爆弾の製造法が書かれた極秘書類・ブラックノートの奪取を命じられる。ブラックノートはドイツからアメリカ大使アーネスト・グラハムの手に渡り、2週間後にはアメリカ本国に引き渡されることになっていた。武野大佐はD機関に奪取を命じる一方、憲兵隊を使い先にブラックノートを手に入れ、疎ましく思っていたD機関を解体に追い込もうと画策していた。結城中佐はブラックノートの任務を青年に一任し「嘉藤次郎」の偽名を与え、グラハムが赴任している国際都市・虹楊(HungYang)に派遣する。
虹楊に到着した嘉藤は、写真屋に成りすましグラハムに近付いた。そこで嘉藤は、グラハム邸で働くリンに目を奪われる。数日後の夜、嘉藤はグラハム邸に潜入し金庫から手帳を見つけ出すが、手帳はブラックノートとは別物だった。その場を後にしようとする嘉藤は、グラハムに襲われていたリンを助け出す。収穫のなかった嘉藤は任務のメンバー小田切・実井に叱責されるが、「目星は付いている」として、グラハムの退任パーティーに潜入する。
グラハムの書斎からブラックノートのデータが写っているネガを発見した嘉藤はグラハム邸を後にしようとするが、そこに英国諜報機関のキャンベルが現れネガを奪おうとする。運良くリンが現れたためキャンベルはその場を逃げ出し、嘉藤は小田切・実井との合流地点に向かう。しかし、嘉藤を追って来たリンにネガを奪われてしまい、2人を追って来た英国諜報機関から逃れるためリンを見失ってしまう。小田切・実井との合流地点に到着した嘉藤は、リンから取り返したネガを取り出し、街から離れようとする。しかし、目の前でリンが英国諜報機関に捕まり、また、小田切・実井が乗っていた車が爆破され、混乱に巻き込まれた嘉藤は英国諜報機関に捕まってしまう。
英国諜報機関のアジトに監禁された嘉藤は、ハワード・マークス中佐から尋問を受ける。隣の部屋ではリンが拷問を受けており、嘉藤は彼女を救うため、「英国に寝返る」と告げる。マークス中佐は嘉藤に偽情報を打電させ、彼を牢屋に連行させた。嘉藤は牢屋を抜け出し、スリーパーの協力を得てアジトを脱出しようとするが、リンを助けるため拷問部屋に戻る。マークス中佐から待ち伏せを受けた嘉藤は命を狙われるが、リンの機転でその場を脱出し、救助を待つためアジトの屋上にある時計台に向かう。2人は時計台でマークス中佐に追い詰められるが、事前に仕掛けた火薬が爆発した混乱に紛れ脱出に成功する。
結城中佐はブラックノートを手に参謀本部に報告に訪れた。「新型爆弾製造には莫大な予算が掛かる上に成功する確率が1%以下」という事実を知ると、結城中佐の理解者の笹原大佐が奪取を命じた武野大佐の責任を追求する。武野大佐は批判を避けるためD機関に責任を押し付けようとするが、結城中佐は「武野大佐がブラックノート奪取のためにグラハムを殺害しようとしていた」「軍上層部や政府を軟弱呼ばわりしていた」という事実を暴露し、公表を控えることと引き換えにD機関の存続と多額の予算を手に入れる。
任務を終えた嘉藤は、爆死を免れた小田切・実井や救助に現れた三好と共にリンを連れて日本に戻ろうとするが、そこに英国諜報機関が現れる。車に乗り込む嘉藤たちを余所に、リンは1人その場を離れた。嘉藤もまた、結城中佐から新たな指令と偽名を与えられ、次の任地に向かった。(Wikipediaより転載)

<感想>
亀梨くんの演技は初めて見ましたが、悪くなかったと思います。特にD機関に入るところ、特訓シーンは引き込まれ、ワクワクしました。しかし実際の任務に入り、ハニートラップに引っかかった辺りから失速。おいおい、そんなことしている場合?と思わずツッコミが入ります。英国に捕まった辺りからは、すっかり漫画になりました。頭脳戦じゃなくて、ルパン三世だったんですね。いや、楽しそうで何よりです。期待していたのと違いました。後でレビューを読んだら、原作はもっとハードな内容とのこと。原作ファンはガッカリされたでしょうね。