バトル・ロワイアル

深作欣二監督。藤原竜也主演、前田亜季、北野武、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、塚本高史。高見広春の小説『バトル・ロワイアル』の映画化。2000年。

バトル・ロワイアル

<ストーリー>
新世紀の初め、子供たちを恐れ自信を失くした大人たちは、新世紀教育改革法、通称「BR法」を可決、施行した。それは年に1度、全国の中学3年生の中から1クラスを選び、無人島で最後の一人になるまで殺し合いをさせる過酷なもの。今回、それに選ばれたのは岩城学園中学3年B組の生徒達。楽しい修学旅行のはずが、元担任のキタノの指導の下、制限時間3日間のサバイバルゲームへと投げ込まれる。極限状態の中、殺害を始める者、自ら死を選ぶ者、事態回避を呼びかける者と様々な動きが起こる。そんな中、七原秋也は親友の国信慶時が恋心を抱いていた中川典子と行動を共にし、守ると心に決めた…。

<感想>
3D上映があるとの広告を見て、そう言えば話題になっていたのにこの映画は観ていなかったなあと思い、観てみました。最後の1人になるまで闘うと言うと、スティーヴン・キングの『死のロングウォーク』を思い出します。荒唐無稽の設定ながら、あれは面白い小説でした。…と思っていたら、このお話はキングのこの本がベースとなっているとのこと。あらら、そうだったんですか。
さて、映画ですが。なんせ1クラス分なので登場人物が多く、誰が誰だか把握するのに時間がかかりました。ヒロイン役の典子、楽で良いですねえ。自分からは何もせず。こういう子よりは、頑張っている女子達に惹かれました…それでも死んじゃうんですけど。原作は未読ですが、きっとそれぞれの生徒に細かいエピソードがあって、映画ではかなり端折っているのだろうなと思いました。良いキャラが簡単に死んじゃうのが残念です。
丁寧に描かれていたのは、教師のキタノ。中年男性の悲哀が切なくて、切なくて。私にとってはキタノを観るための映画だったという感じです。続編ではキタノの娘が出てくるそうです。でも、多分、続編までは観ないと思います。