キッズ・オールライト  THE KIDS ARE ALL RIGHT

リサ・チョロデンコ監督。アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア共演、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン。2010年。

キッズ・オールライト オリジナルバージョン [DVD]

<ストーリー>
ニックとジュールズはレズビアンのカップル。精子提供を受け、ニックが長女のジョニを、ジュールズが長男レイザーを出産した4人家族だ。ママ2人は今もラブラブ。ジョニは18歳となり、もうすぐ大学進学のために家を出る。そんな折り、レイザーが生物学的父親に会ってみないかと持ち掛けた。興味を持ったジョニは3人で会う場をセッティングした。精子提供者はオーガニックレストランを経営するポールという独身男性。ポールも自分の遺伝子を持つ2人に興味を持った。そしてニックとジュールにもポールと会ったことがばれ、5人で会うことになる。ニックは快く思わなかったが、子ども達とジュールズはポールを気に入り、ジュールズはポールの家の庭園造りのため毎日通うようになる。そしてジュールズはポールと関係を持ってしまい…。

<感想>
2011年1本目の映画は、アカデミー賞最有力と言われているこの作品。ゴールデングローブ賞でアネットが主演女優賞、ミュージカル・コメディ部門での作品賞も取りましたね。まず設定が素晴らしい、と思います。設定を聞いただけで、面白い、観てみようかなと思えます。それぞれのキャラ設定も良く、さすがアカデミー俳優達、上手です。ポールも良いです、あのちょい悪オヤジなのが惹かれます。ダメだ、こんなことしていちゃ、と思いつつ、関係を持ってしまう演出にも大笑いしました。
(以下、ネタバレ含みます)
ジュールズはバイだったのでしょうか。ゲイの人は異性には反応しない物と思っていました。それはさておき、最後はポールを閉め出して終わり、という結末に、あれー、これで終わりかぁ、と思いました。ジュールズとポールがしたことは絶対にいけないことですが、ポールも他の女性を切ったりしてかなり本気だったようだし、結局のところ横恋慕になってしまうのでしょうが、ちょっと可哀想に思いました。家族であるジュールズのしたことは許せても、ポールのことはダメなんですかね。少しわだかまりの残った映画でした。