ルカ・グァダニーノ監督。ティモシー・シャラメ主演、アーミー・ハマー。2017年。
<ストーリー>
1983年夏、北イタリアのとある避暑地。17歳のエリオ・パールマンは、今年も両親と共に別荘で一夏を過ごしている。滞在中、エリオは読書、プール遊び、夜はダンスパーティに耽っていた。
そんなある日、考古学の教授であるエリオの父の助手として、アメリカから24歳の大学院生・オリヴァーがやってくる。自信と知性に満ちたオリヴァーを初めは疎ましく思うエリオだったが、次第に彼に対して抑えることのできない感情に駆られていく。
やがて気持ちを抑えられなくなったエリオはオリヴァーに思いを打ち明ける。一旦は大人として拒んだオリヴァーだったが結局、自分も同じ気持ちであることを伝える。
お互いの気持ちを確かめ合ったことで、激しく恋に落ちていくふたり。そして「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」というオリヴァーの提案で、ふたりの絆はさらに特別なものとなっていくのであった。
ようやく結ばれたふたりであったが、やがてオリヴァーの出発の日が訪れる。彼を乗せた列車が発ち、エリオはすっかり気力を失う。悲しく、美しく、大切な経験をした息子エリオに父は言う。「今はただ悲しく辛いだろう。だが痛みを葬ってはいけない。お前が感じた喜びを痛みとともに葬ってはいけない。」と。
冬になり再び別荘を訪れた家族のもとに、オリヴァーからの電話が鳴る。それは来年結婚する、という衝撃的な知らせだった。「君との出来事を何ひとつ忘れない」オリヴァーの言葉に、暖炉の前で静かに涙を流すエリオだった。(Wikipediaより転載)
<感想>
最初はイタリアの夏の風景が良いなあと、そればかり思っていたのですが。ラストの暖炉シーンでは胸が苦しくて涙。冬なんて蛇足?全然そんなこと無かった!父親の言葉も素敵で、恋で辛い思いをした人は皆思い出すのでは。ただ遊び相手にされた女性の痛みも、ちょっと感じて欲しかったかな。