樋口真嗣監督。草彅剛主演、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央。小松左京原作の1973年同名映画化作品をリメイク。2006年。
<ストーリー>
日本各地で大規模な地震が発生する中、潜水艇わだつみ6500のパイロットをしている小野寺俊夫は、駿河湾沖の震災で倉木美咲という少女と一緒にハイパーレスキュー隊の阿部玲子に助けられる。小野寺は、同僚の結城達也と共に田所雄介博士の深海調査に参加、田所はその調査で日本が1年以内に沈没するという事実を発見する。山本尚之総理大臣は、海外に日本国民の受け入れを要請、文部科学大臣の鷹森沙織に危機管理担当大臣兼任をお願いする。元夫である田所に、日本を救う術はないのかと訊ねた鷹森は…。
<感想>
公開時、50億を超えるヒットと聞いていたので、良作なのだろうと思っていたのですが、久し振りに観た駄作でした。
(以下ネタバレです)
小野寺の関係者だけは、皆、器用に生き残るという脚本。各地で地震が起きて皆避難しているはずなのに、小野寺の実家だけはまだ被害がないとか、自分も降りて押すべきなのに避難中リヤカーに乗っている美咲の回り以外は皆崖崩れが起きるとか、そこへ何の迷いもなく玲子が助けに来るとか。玲子のハイパーレスキューという設定も余り生きていたとは思えません。どこにいるのか知りませんが、迷うことなく2人が何度も会いに行けているのも謎です。特に2人が会っていたあのテント、あれはどこですか?他に人がいないんですけど。
そしてN2爆薬…本来なら小野寺の犠牲に涙が流れるはずなのですが、へ〜、こんなことして近隣諸国は大丈夫なのかしら、と考えてました。CGがスゴイという話も、『2012』など観た後では、別に…と感想もなく。あー。
旧作が観たいです。