HARD CANDY  ハードキャンディ

デヴィッド・スレイド 監督。エレン・ペイジ主演、パトリック・ウィルソン。2006年。

Hard Candy (Widescreen) [DVD] (2006) Patrick Wilson; Ellen Page; Sandra Oh

<ストーリー>
14歳の少女ヘイリーは、ネットの出会い系サイトで知り合った34歳のフォトグラファー、ジェフとカフェで会う約束をする。彼女の魅力に惹かれるジェフ。2人はヘイリーの希望もあり、一人暮らしのジェフの家へと向かう。写真がたくさん飾られたお洒落な家に、私も写真を撮ってとはしゃぐヘイリー。しかしカメラを手にしたジェフは意識を失う、ヘイリーが作った飲み物に薬が混ぜられていたのだ。目が覚めると、ジェフは椅子に縛り付けられていた。ヘイリーはある少女との証拠を探すため、家捜しをする。自分の無実を訴え、こんなことは止めるように説得するジェフ。しかし秘密の金庫を開けることに成功したヘイリーは、ジェフをテーブルの上に縛り付け、むき出した局部を氷で冷やし始めた。これからジェフの去勢手術をすると言う…。

<感想>
前回、エレン・ペイジの映画『アメリカン・クライム』を観て、もう1つ彼女の出演作品を観てみよう、と気軽に選んだのがこれ。そうしたら、今度はエレンが監禁、虐待をする映画で驚きました。全く違った役にビックリ。
ほぼ登場人物は2人だけ、ジェフの家での会話が続き、緊迫感いっぱいです。この映画のモチーフは赤ずきん。悪いことをしたオオカミに赤ずきんがお仕置きをする、という感じですが、赤ずきん役のヘイリーの頭の良いこと。ジェフも適度に反撃しますが、ヘイリーの方がずっと上手。彼がまた良い人そうに見えて、適役でした、私だったら騙されてしまいそうです。
最後の最後でヘイリーがジェフを狙っていた理由が分かります。でも実際にどういう関係だったのかまでは分からなくて、彼女はもしや超人的な存在?という疑問もおきました。だって用意周到なようで、姿見られているし、名前も残しているし(偽名かもですが)、それでいて友だちと映画の約束をしたりして、やっぱり普通じゃないんですもの。
ラストの台詞「…or not.」に、うー、やっぱり、と思いました。男性には怖い映画でしょうね。