クリント・イーストウッド監督。クリント・イーストウッド主演、ビー・ヴァン、アーニー・ハー。2008年。
<ストーリー>
ウォルト・コワルスキーは、妻の葬儀に家族と共に参列していた。孫娘のファッションに顔をしかめ、若い神父を鬱陶しく思う。2人の息子たちは相変わらずの気むずかしさに、逃げるように帰っていく。ウォルトの生活は、小さな家の世話と修繕、愛犬デイジーに話しかけながらビールを飲み、月に1度は床屋へ行く、平凡なものだ。しかし定年までフォードの自動車工を勤め上げた彼が、大切にしているヴィンテージ・カー、グラン・トリノ、これを盗もうとする者が現れた。犯人は隣に住むモン族の少年、タオ。従兄スパイダー所属のギャングにそそのかされたのだ。スパイダー達は何かとタオと、その姉スーにちょっかいを出してくる。ウォルトがライフルでギャング達を追い払ったのをきっかけに、タオの家族との交流が始まるが…。
<感想>
さすがイーストウッド、という作品でした。設定、話の運び、完成度高すぎです。今回の映画は短めだなと思ったら、ストーリーはかなりシンプルでした。ウォルトはヒーローでもなんでもない、本当に普通にそこらへんにいそうな人です。頑固で正義感の強い…そして愛に溢れてます。最後の神父との会話から、もう取るだろう道が見えて、ボロ泣きでした。他に方法はないのかな、でも一般人じゃ、無理ですよね、やっぱりあれしかないですよね。
クリント・イーストウッド、格好いい。もう俳優業はこれでお終いだそうですが、監督として良作をどんどん作って欲しいです。