瀧本智行監督。生田斗真主演、浅野忠信、山田涼介、波瑠。伊坂幸太郎原作同名小説の映画化。2015年。
<ストーリー>
闇の中で、出会うはずのない哀しみが今、交錯する―グラスホッパー(=トノサマバッタ)は密集して育つと、黒く変色し凶暴になる。人間もしかり…。ここは世界有数の人口過密都市 、東京・渋谷。真っ黒に染まった凶悪な街の住人たちは、渋谷スクランブル交差点で起きたある事件をきっかけに気弱で心優しい草食男を一斉に標的とする。「元中学校教師」鈴木。鈴木がこの場違いな黒社会に身を置く目的は、たったひとつ。殺された婚約者の復讐のためだった―。組織に追われながら、あの夜の真実に迫っていく鈴木。そこに「憂える自殺屋」鯨と「若き殺し屋」蝉、圧倒的な力を持ちながら闇の中でもがく彼らの生き様が交錯する。果たして鈴木は、目的を果たし、この世界から抜け出せるのか?(amazonより転載)
<感想>
斗真くんの作品なので観てみました。冒頭、え、波瑠?えー、すごい役者さんが揃っているな、と。山田くんも出てるし。で、話の方は。ショッキングなシーンが多くて印象には残りましたが、話的にはカッ飛び過ぎていて。鈴木、復讐のためは分かりますが、そこまで追い込まれた表現がなかったので、違和感。鯨と蝉のキャラは面白かったのですが、描き方がもうひとつ。押し屋と教え子は良かったですね、全部ヤラセというのが。好きだったのは、鈴木が恋人とのエピソードを思い出し泣くところと、蝉とパートナー(もっと丁寧に描いていたら、さらに感情移入できましたが)。しかし全体的に残念な映画でした。