ターセム監督。リー・ペイス主演、カティンカ・アンタルー、ジャスティン・ワデル。2006年。
<ストーリー>
1915年。ロサンゼルスのとある病院。5歳の少女、アレクサンドリアはオレンジ収穫中に落下し、左腕を骨折したため入院していた。敷地内をあちこち歩き回っては、たどたどしい英語で人々を和ませている。ある日、2階から看護士エヴリンに投げた手紙が1階の病室に紛れ込んでしまい、あわてて手紙を探しに行くと、ある青年がその手紙を持っていた。彼の名前はロイ、映画のスタントマンをしていたが、撮影中の事故により大怪我を負い入院していた。ロイはアレクサンドリアに、5人の戦死が総督オウディアスに復讐するという物語をし、彼女を惹き付ける。実は自殺するために彼女を使ってモルヒネを入手しようとしていたのだ…。
<感想>
『ザ・セル』の監督と聞き、楽しみに観ました。思った通り美しい映像でした。しかもそれがCGではなく、世界遺産13ヶ所、24ヶ国以上でロケをしたのだというから驚きです。ここ、知ってる!という場所がいくつか出てきたので、もしやとは思いましたが、それを実現しているというのがスゴイです。ロイの語る話は、お話的には面白いと思いませんでしたが、映像美はさすがです。コーヒーをこぼした模様が血に代わるところなどゾクゾクしました。
そしてアレクサンドリアの可愛いこと!純朴そうなところに惹かれました。リー・ペイスの語りも味があって良いです。ラストは分かっていた展開なのに、もう涙ボロボロでした。