黒川浩行監督。鈴木杏樹主演、宇梶剛士、武田梨奈、秋野太作、藤田弓子。森沢明夫原作同名小説の映画化。2015年。
<ストーリー>
桃子は、明るく姉御肌のアラフォー女性。だが彼女の心の奥には、どうしても抜けない棘があった。実は彼女は、不幸な離婚を経験し、心に深い傷を負って、人生を前に進ませる勇気が持てずにいたのだ。そんな彼女は、ある時、縄文時代の遺跡発掘に情熱を傾ける男性、クマゴロウと出会う。それをきっかけに、遥かな昔、この場所で生きた命があったことに想いを馳せた彼女は、悠久の時を経て自身へと繋がる絆を体感するのだった。果たして、桃子が見つけ出す幸せのカタチとは? (amazonより転載)
<感想>
心に傷を負った女性と、不器用な男性の一生懸命でピュアな恋。うん、これは惹かれるよね、となかなか楽しく観ました。ただ縄文時代からの生まれ変わりかも?と何度も入る映像は必要だったのか…結局、それが何だったのかわからないまま終わってしまいました。きっかけの1つだったのかも知れませんが、しつこいわりに効果的になっていなかったと思います。
桃子の傷は本当に切なくて、一方でクマゴロウの言葉も仕方のないもので。どう折り合いをつけるのかと思っていた中のラストシーン。思わず涙しましたが、あれで解決で良いのかな?とも思いました。2人ならきっと幸せを見つけて歩んでいけるとは思いましたが、説得力は少し足りなかったと感じました。
でもなかなか良い映画でした。