アレクサンダー・ペイン監督。ジャック・ニコルソン主演、キャシー・ベイツ。アカデミー賞主演男優賞、助演女優賞ノミネート作品。2002年。
<ストーリー>
アメリカ、オマハ。ウォーレン・シュミットは保険会社の片付けられた一室で定年退職の一瞬を待っていた。退職パーティでは親友のレイがスピーチをし、横には妻のヘレン、離れて暮らし結婚準備中の一人娘のジーニーは電話をくれた。平凡だが悪くない人生。翌日、いつもの時間に起きてしまったウォーレンは書斎でクロスワードをして時間をつぶす。その後妻が購入した巨大なキャンピングカーで朝食、妻はニコニコしているが、他にすることのないウォーレンはテレビを観るしかない。会社を訪ねると後任の若造が分かったような口をきき、当然自分の居場所はそこにない。テレビCMで見た、1ヶ月22ドルでアフリカの恵まれない子ども達のフォスターファーザーに申し込んだウォーレンは、スポンサーとなった子どもに手紙を書く。そして手紙を投函して帰ると、妻ヘレンは倒れていた…。
<感想>
何というか、「あああ〜、はぁ」という感じです。最後にも泣けましたが、退職した時の寂しさ、奥さんが亡くなったところ、結婚式のスピーチでもうるうるでした。ウォーレンは本当におやじで、ふざけんなよ、と思いつつも、哀しいんですよねー。特にすごい事件が起きるとか、思い切ったことをするということもない、普通の人のお話です。そして切ない。ああ、人生って…といろいろ考えさせられる映画です。