ジョン・クラシンスキー監督。エミリー・ブラント主演、ジョン・クラシンスキー。2018年。
<ストーリー>
地球外からやって来た捕食力が強い怪物によって地球は支配されてしまった。怪物は眼がまったく見えないが、そのかわりに極めて鋭敏な聴覚をもっている。怪物は音に反応して襲ってくる[4]。かすかな音をたてただけでも殺されてしまう。 そんな世界を逞しく生き延びていたのが若いアボット一家であり、両親(夫のリー、妻のイヴリン)と3人の子(長女リーガン、弟2人 マーカスとボー)である。一家は適応力がとても高く、音をたてないことで生き延びている。手話を使用することで音をださずに意思疎通を図る、靴を履かずいつも裸足でそっと歩くことで音をたてず移動する、洗面は水音をたてないようにタオルに水をそっと滲みこませてそのタオルで顔をぬぐう、子供の玩具も音がしないものだけを選び、双六の駒も布類で手作りして音をたてずに遊ぶ、などといった方法を駆使して生き延びてきたのである。長女リーガンには聴覚障害がある。そのおかげで、もともと家族は手話に慣れている。一家は孤立して生きており、アメリカの広い農場にポツンと建つ一軒家に住んでいる。世界各地の人類はすでにほぼ滅んでしまっているであろうことをこの一家は知っている。怪物の地球侵略開始から最初の数十日間、世界の主要都市が次々と壊滅状態になったことが新聞で伝えられ、やがてそうした報道も途絶え、その後リーが毎日のようにラジオのチューニングダイヤルを世界各地の放送局の周波数にあわせても受信できるチャンネルが日々減ってしまい、もともと数百局は受信できていたのに今ではあと数局しか残っていないから分かるのである。それとリーは日没直後に屋上にのぼって火を焚いてその明かりで見える範囲の農家と互いの生存を確認しあっていたが、次第に灯る火の数が減ってしまったので、この地域の人々もほとんど殺されてしまったと分かるのである。ある日、一家がいつもどおり用心深く音をたてないように移動して廃墟と化した街の商店に行き物資を補充した帰り道、一家の末っ子で幼いボーが玩具に電池を入れてしまい、それが音を出したせいで怪物に見つかり一瞬で殺されてしまった。家族全員の心に深い傷が残り、子供たちは一層怯えるようになった。
その悲しい出来事から1年後、アボット一家はひきつづき音を立てない生活を心がけていたが、家の周囲の農場にも怪物は徘徊しており常に恐怖がつきまとっている。娘のリーガンは、ボーが死んだあの日、自分がもう少し違う行動を選んでいれば幼いボーは死なずに済んだはずだ、と思い自分を責めて苦しんでいる。父親のリーは娘のリーガンに「ボーが死んだのはお前のせいじゃない」と手話で言い聞かせたが、リーガンは納得できない。リーとリーガンの関係は徐々に険悪なものになってしまい、リーガンは一家の中で孤立していると感じるようになった。リーガンの目には、弟のマーカスが自分以上に両親に愛されていると映っており、それが一層疎外感を強めるのだった。
ある日、父リーは将来を見据えて、サバイバルに必要な食糧調達技術のひとつである釣りを息子マーカスに教えるために、怯えて外出したがらないマーカスを説得して川に行くことにした。それを知ったリーガンは同行を願ったが、妊娠中の母親(イヴリン)の家事仕事を手伝うようにと言われ、やはり疎外されているのだと感じ傷つく。父と息子は渓流の釣り場に行き、その近くに滝があったおかげで二人は数ヶ月ぶりに声を出して話をすることができた。滝のように爆音を出すものが周囲にあれば、人の声でもその音にかき消されて怪物に気づかれずに済むのである。2人はボーの死とリーガンが抱えているであろう家族への不信感について話し合った。リーは息子のマーカスから「リーガンを愛しているなら、はっきりそう伝えないとダメじゃないか」と言われた。帰宅する途中、2人は老人に遭遇する。老人の前には怪物に腹を食われた妻の遺体が横たわっており、悲しい眼をした老人は口をわずかにうごかしており、声を出そうとしているようである。どうやら絶望して正気も失い、大声をあげることで怪物に食われて自分も死んでしまおうとしているようだと感じ取ったリーは、唇の前に指を立てることで「声を出さないで」と頼んだ。だが老人はついに耐えきれなくなったのか、叫び声を上げてしまい、怪物に殺されてしまった。巻き添えを食らわないよう全力疾走で逃げ、なんとか命拾いするリーとマーカス。
父と息子がそんな恐ろしい体験をしていたころ、娘リーガンはふてくされて勝手に外出して弟の墓参りに行ってしまっており、母イヴリンのほうは家で独り家事をしていたが、まだ予定日でもないのに破水し産気付いてきた。すでに3人産んだ経験があるイブリンは慣れたもので、落ち着きを保ち、安全な場所で出産するために地下室に移動することにした。だが途中誤って階段で物を落としてしまい大きな音をたててしまう。怪物たちはそれを聞き逃さず、一匹が家の中に入ってきた。一家はとうとう自宅で怪物と死闘を繰り広げなければならない状況に陥った…。(Wikipediaより転載)
<感想>
映画館の予告で見たヤツだ、観よう!と思ったら前作があったので、先にこちらを。既に変わってしまった世界。こんな状況で身籠るとは…!赤ちゃんなんて絶対泣くのに。でも人は強く生きていくのですね。面白い設定だけど、ちょっと無理があるかなあ。そこそこ楽しめました、予定通り続編も観ます。