アイトル・アレギ、ヨン・ガラーニョ監督。ホセバ・ウサビアガ主演、エネコ・サガルドイ。2015年。
<ストーリー>
1833年から1840年の第一次カルリスタ戦争後、帰郷したマルティンは弟ホアキンの身長が常人よりはるかに高いことに驚く。マルティンは人々が「地球上でもっとも背の高い男」を見たがると確信し、ホアキンとともにヨーロッパ中を巡る旅に出る。兄弟は富と名声を得るが、ホアキンは見世物としての生き方に疑問を抱き、家族の運命は変わってしまう。(Wikipediaより転載)
<感想>
スペイン映画です。実話に基づくというか、バスク地方では神話となっている男の話だそうです。巨人症なんてのがあるんですね。生まれつきではなく、成人してからなったというのも怖い話です。とは言え、この映画は恐ろしいというより、兄弟愛を描いた切ないお話でした。お兄さんは正直、よく分かりませんでしたが、父親から捨てられたような思いがずっとあったのでしょうね。「選んでない」という言葉に、選んだだろ!とツッコミしたいけれど、もう年老いた父親に言えない、複雑な思いを感じました。ところで巨人の撮影はどうやって行われたのでしょう?とても自然に見えました。