ロバート・エガース監督。アニャ・テイラー=ジョイ主演、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、ハーヴェイ・スクリムショウ。2016年。
<ストーリー>
舞台は1630年代、ニューイングランドの不毛の荒れ地。暗い森のそばのへんぴな土地の一角に移り住んだ農夫とその家族が、不可解でおぞましい現象に見舞われる。農作物の不作や生まれたばかりの息子が行方不明になるなど不幸が続いた一家は、いつしかそれが魔女の仕業ではないかと疑い始める。ますます切迫した状況に陥る中、魔女狩りによって家族が引き裂かれていく。疑心暗鬼に陥り絆が崩壊した一家を、闇の邪悪な力が支配しようとしていた。(amazonより転載)
<感想>
評判が良かったので、観てみました。映像が秀逸です。当時の暗い森の陰鬱な雰囲気バッチリでした。こんなに信仰心の厚い夫婦でも、魔女に魅入られたら終わりなんですね。最初は疑心暗鬼が起こす悲劇なのかとも思いましたが、魔女・悪魔は実在した、というお話で良いのかな。主人公の長女トマシンが魅力的でした。お母さんに虐められていたので、最後はちょっとスッとしちゃったり。ああ、でも授乳のシーンはゾッとしましたが。煩い双子の妹も、一緒に居たくない感じ。あんなに疎まれ、独りとなったら、そりゃ、悪魔と契約もしたくなるよね、と思いました。長男は少し可哀想でした。最期はこれまた壮絶でしたが、迎えに来たのは神だったのでしょうか。いろいろ考えさせられる映画でした。