レニー・エイブラハムソン監督。ブリー・ラーソン主演、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン。アカデミー賞主演女優賞受賞。2015年。
<ストーリー>
5歳の男の子、ジャックはママと一緒に「部屋」で暮らしていた。体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間が過ぎていく。しかしこの扉のない「部屋」が、ふたりの全世界だった。 ジャックが5歳になったとき、ママは何も知らないジャックに打ち明ける。「ママの名前はジョイ、この「部屋」の外には本当の世界があるの」と。混乱するジャックを説き伏せて、決死の脱出を図るふたり。晴れて自由の身となり、すべてが解決して幸せになれると思っていた。ところが-。(Wikipediaより転載)
<感想>
子役がすごい、という情報で観ました。監禁物…これは脱出して終わり?とドキドキして観ていたら、え、まだ半ば?出てからがメインだったのですね。一部屋の中でずっと4歳の子を育てるって、一体どんなだったのか…しかも男の子。救いでもあり、でも逃げる場も話し相手もなく、うーん、大変そう。子供にとってはこの部屋だけが世界なので…ううん、どうなのでしょうね。自分の宝物である子供を、部屋から出すシーンには、本当にドキドキしました。一方で、本当にこんな狭い納屋が世界だったのか、と。婦人警官さん、グッジョブ!親御さんが駆けつけて、ああ、良かった!と思ったのですが…それからが、辛かったです。
孫と目を合わせられないお父さん。なるほど、男の方がそういう面、弱いのかもしれませんね。レオの存在が予想外に救いになっていて、良かったです。こういう時は他人、思いやりのある他人の方が良いのかもしれませんね。インタビュアーの心無い言葉(でも一般的なありがちな言葉)、それに毅然と答えるママの言葉、でも壊れてしまうママ。切なかったです。またしても救ったのはジャックだった。子供は逞しかった。本当にいい子で、子役すごい、と思いました。
良い映画でした。