ダウト〜あるカトリック学校で〜  DOUBT

ジョン・パトリック・シャンリー監督。メリル・ストリープ主演、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス。2008年。

ダウト~あるカトリック学校で~ (字幕版)

<ストーリー>
1964年、ニューヨーク。厳格なカトリック学校の校長シスター・アロイシアスは、まだ年若い教師であるシスター・ジェイムズに、全ての事に疑惑をもって当たれと厳命していた。そんな折、進歩的で生徒達の人気も高いフリン神父が、黒人少年ミラーと性的な行為を行なったという疑いをジェイムズは持ち、アロイシアスに告白する。僅かな証拠からその疑いが確信に変わるのを感じたアロイシアスはフリンを問い詰めるが、フリンは単なる勘違いであると具体的に証明し、ジェイムズは疑いを解く。しかし「神の意に沿う行為を為すためには、神より遠ざかる手段をとることも辞さない」との信念を持つアロイシアスは、執拗にフリンの「罪」を追及してゆくのだった。(Wikipediaより転載)

<感想>
アカデミー賞の主演女優や助演男優、助演女優、脚色賞にノミネートされていた作品です。(賞は獲れず。)
観て謎解きが楽しい、スッキリな映画ではありません。結局、真実は闇の中。神父が信者の少年に手を出していたなんて話をよく聞くし、ホフマンってそういう役をやっていたこともあるので、途中までは絶対に黒でしょ、と思って観てました。シスター・ジェイムズは若すぎるのよ、と。でも、でも、ミラー少年のお母さんが出てきて、校長と話をしたあたりから、うーん…と。ミラー少年、もしかしてゲイだった?神父はそれを守ろうとしていた…?それに虐めから助けた時、嫌がってなかったよねえ。はるかに校長より、精神的に助けになってるよねえ。お母さんのいう通り、卒業まで待ってあげられないのかな?でも校長、嘘を吐いてまで、神父を追放へ。うーん、罪を犯しているから自ら去ったのか、校長の執拗さに恐れをなしたのか。最後の校長の「疑いがあったのよ」の言葉と涙。あれって自信満々とは言えないですよねえ。なんか…もしかして白だった気がしてきました。うーん。
考えさせられる映画です。