SOLOMON’S PERJURY  ソロモンの偽証 前篇・事件

成島出監督。 藤野涼子主演、板垣瑞生、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、小日向文世、尾野真千子。宮部みゆき原作同名小説の映画化。2015年。

ソロモンの偽証 前篇・事件 [DVD]

<ストーリー>
38歳の教師・中原涼子(旧姓・藤野)は母校の江東区立城東第三中学校に赴任し、新任校長・上野素子の求めに応じて、同校で「伝説」となっている、23年前涼子が中心人物として行った「校内裁判」の顛末を語り始める。
バブル経済崩壊直前の1990年、大雪が降ったクリスマスの朝、2年A組の涼子と野田健一は校舎脇で雪に埋もれた同級生・柏木卓也の遺体を発見する。その死は屋上からの飛び降り自殺と断定されたが、刑事を父に持つ涼子や学校あてに、卓也は大出俊次ら3人の不良生徒に殺害されたとする「告発状」が届く。当時の校長・津崎正男は、担当刑事の佐々木礼子と話し合い、告発状の存在を明らかにしないままカウンセリングと称し生徒の聞き込みをして送り主の生徒を特定しようとする。実は告発状は涼子の同級生である三宅樹里と浅井松子が共謀して送りつけたもので、佐々木らはその事実に近づきつつあった。一方、涼子は卓也の生前、俊次らが樹里たちをいじめ暴力を振るう場面を目撃しながら怖くて見て見ぬふりをしようとしたこと、それを卓也に見つかり、学級委員として日々いじめ廃絶を訴えていながら行動しない態度を「口先だけの偽善者」と痛罵されたことを気に病む。
しかし涼子たちの担任・森内恵美子に送られた分の告発状が破られ捨てられていたものが、事件のもみ消しを図った証拠と称してテレビ局に送りつけられ、告発状の内容は大々的に報道される。犯人と名指しされた俊次らは不登校に追い込まれる。森内は告発状の受け取りを否定するが、マスコミや職員室での追求に耐えられず退職し、佐々木のアドバイスで調査会社に 依頼して、マンションのポストから彼女の郵便物を盗んでいた隣人の存在を知る。保護者会では学校への批判が相次ぐが、佐々木はこの告発状の内容が虚偽であ る可能性が高いことを指摘する。帰宅した母親から、保護者会で告発状が虚偽と納得されてしまったことを聞いた松子は、樹里に会うため、雨の中、家から走り出て車道に飛び出したところを、走ってきた車にはねられて死亡。樹里はショックのため声が出なくなり、津崎は一連の出来事の責任を取り辞任する。問題の追及が大人たちの思惑でうやむやになってゆく中で涼子は3年生に進級し、卓也の言葉や二人の同級生を失う一連の出来事に思い悩み続け、自殺すら考える。
しかし、マスコミの興味本位の報道に振り回され、一向に明らかにならない真実に業を煮やした涼子は、自分たちの力でこれを追求する決意をする。卓也の友人だった他校生・神原和彦との出会いから、涼子は事件の追及を裁判の形式で行うことを思いつくが、先生たちの強い反対を受ける。だが、話し合いの中で涼子が激昂した教師に暴力を受けた騒動をきっかけとして、裁判開催を認めさせることに成功する。また、生徒らに力を貸すため、彼らに理解を示すベテラン教師・北尾が退職して後押しをする。更に、裁判に反対する教師達が生徒らに圧力をかけるようになったことで、逆に教師達からの圧力に反発する多くの生徒が裁判開廷に賛同の意を示す。以降、生徒らは涼子を中心とする検察側が樹里らの告発を信じ、和彦を中心とする弁護側が俊次の無実を信じて裁判準備を進め、判事と陪審員による裁定を自分たちのみで行うために奔走する。(Wikipediaより転載)

<感想>
何気に見始めたら面白くなり、夢中で見入ってしまいました。ここまでの登場人物で好きなのは松子。もう、太っていても良いよね、性格美人が一番だと思えました。嫌いなのは樹里、次は自分のことしか考えてない先生たち。そして「口先だけの偽善者」と言う柏木…自分はどうなんだと。主人公はやはり、自分に一番近い気がしましたね。続きをすぐに見ないではいられない、引きの強さを感じました。