スコット・デリクソン監督。 ローラ・リニー主演、ジェニファー・カーペンター、トム・ウィルキンソン。2005年。
<ストーリー>
何一つ不自由のない暮らしで、奨学金も給付され大学に進学。その後も安定した生活を送っていた19歳のエミリー・ローズはある日の晩、大学寮で眠っていたところ奇妙な現象に襲われる。真夜中の午前3時、焦げ臭い匂いで目を覚ました彼女は突如として何かに押さえつけられるようにしてもがき苦しみだしたのだ。
その後、彼女には幻覚、幻聴が起こるようになる。そして遂には発狂してしまう。医学的治療を行なっても治る兆しを一向に見せない彼女は、それらを悪魔の仕業だと確信。地元の地区神父であるムーア神父に助けを求める。神父も事態を重く見て彼女を救うべく、祈りによって悪魔との対決を試みた。しかし結果は失敗。エミリーは死亡してしまう。
悪魔の存在は信じられることなく、エミリーの死亡はムーア神父によるものと疑いをかけられてしまい、神父は裁判で裁かれることになる。弁護士のエリンはそんなムーア神父を救うべく奔走する。(Wikipediaより転載)
<感想>
ドイツで実際にあった裁判を基にしているということで気になっていましたが、ようやく観ることができました。悪魔に憑かれるなんてことが、本当にあったのか。検察側、弁護側、双方の意見を聞いて、観ている私も揺れました。なんという緊迫感。食い入るように裁判の行方を見守りました。
(以下、ネタバレ含みます)
悪魔の存在を証明する、それはやはり不可能です。でも、否定もできない。肝心なのは、裁かれている神父が、エミリーを心から救おうと思っていたこと。エリンの言葉と判決に感動しました。神父が救われて良かった!
エミリーが神と接したというエピソードも良かったです。彼女は本当に信仰心の厚い女性だったのですね。
1つ残念だったのは、証人となるはずだった医師が殺されるように亡くなってしまったこと。これは実話でもそうなのでしょうか。あれで一気にホラーに走ってしまった気がします。もっとお硬いまま進めていた方が良かったのにと思いました。とは言え、十二分に観る価値のある作品だと思います。