中村義洋監督。生田斗真主演、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々。筒井哲也原作漫画の映画化。2015年。
<ストーリー>
警視庁のネット犯罪の対策部署として設立されたサイバー犯罪対策課。ある日、動画サイトYOURTUBEに、新聞紙を頭に被った男が、某食品加工会社に放火の予告をしている動画が発見される。その後も幾度となく犯罪予告を繰り返す男。警視庁はこの男を“新聞男”と名付ける。サイバー犯罪対策課は新聞男は複数犯であると睨み、新聞男らの正体や動機を探るべく本腰を入れて調査を始めるようになる。
ネット上では通称“シンブンシ”と呼ばれることの多い新聞男。彼らは主にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で失言をして炎上騒ぎを起こした者に対して、犯罪予告をしてその後制裁を行っている。制裁の方法もターゲットを監禁拉致して重傷を負わせる、精神的苦痛を与える、または世間での評判を失墜させるようなケースまで様々である。また、シンブンシ一味の真似をして駅前での殺害予告を実行しようとする者が現れるなど、社会現象を巻き起こすまでなった。ネット上のユーザー投票でも徐々に支持が不支持を上回るようになり、シンブンシはカリスマ的ともいえる人気を博していく。
シンブンシの真の目的は?そして警視庁サイバー犯罪対策課の包囲網は彼らを捕えることができるのか?(Wikipediaより転載)
<感想>
斗真くんということでチラッと観たら、なかなか面白そうだったので、最後まで観ました。原作は未読ですが、かなり忠実らしいです。犯罪としてやっていることは、やられた方からすればやり過ぎだろ、ですが、まあまあ納得のいく内容です。徐々に主人公、ゲイツの過去が明らかになりますが、これがかなり辛いです。ブラック会社のエピソードには心抉られました。ここにも復讐して欲しかったです。キーとなるネルソン・カトー・リカルテくんがまた切なくて、夢を語るシーンでは涙、涙。最後に全部持っていくゲイツ、何ともやるせない終わりでした。犯罪者と警察の頭脳戦という期待は裏切られましたが、友情物語?としてかなり泣けました。