ロバート・シオドマク監督。ドロシー・マクガイア主演、エセル・バリモア、ジョージ・ブレント。1946年。
<ストーリー>
ニューイングランド郊外。長らく病床についているウォーレン夫人の家でメイドとして働くヘレンは、子どもの頃に火災で両親を亡くして以来、ショックで声が出せない。しかし気立てがよく、夫人にとても気に入られていた。館にいるのは、長男のウォーレン教授、秘書のブランシュ、使用人の夫婦、看護婦、最近ヨーロッパから帰ってきた次男のスティーブ。プレイボーイのスティーブは、ブランシュと恋仲になっている。
最近、町では体の不自由な女性ばかりを狙う殺人事件が続き、ウォーレン夫人はヘレンを心配し、家を出るように言う。そして雷鳴が鳴り響く夜、らせん階段を降りた地下室で、ヘレンはブランシュの屍体を発見する。そこに現れたスティーブを見て、ヘレンは彼が犯人と思い込み、騙して地下室に閉じ込めるが…。
<感想>
たまにはクラシックな作品も観てみようと思い、選びました。白黒映画です。ストーリーは今となっては使い古されて、犯人も容易に想像がついてしまうのですが、影の使い方や、俳優さん達の演技が素晴らしく、見事に恐怖と、緊迫したシーンを演出していました。声の出せない彼女に、電話番号ってどうなの、と思いましたが、ラストの感動に繋がるのは想像通りでした。もっとお医者さんが活躍すると思ったので、そこだけは予想外だったかな。古典の名作です。