リリイ・シュシュのすべて

岩井俊二監督。市原隼人主演、忍成修吾、蒼井優、伊藤歩。2001年。

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

<ストーリー>
地方都市に住む中学2年生の雄一は、カリスマ的女性シンガー、リリイ・シュシュに心酔し、ネットではファンサイトを匿名で運営している。1年の頃は仲の良かった星野は、夏休みに仲間と沖縄旅行へ行き、夏休み明けの新学期から豹変、雄一を含め、イジメを行うようになる。標的は男子だけではなく、星野の命令で援助交際をさせられ、お金を巻き上げられているクラスメイトの詩織、雄一が密かに想いを寄せていた陽子も、彼女を嫌う女子生徒の企みで星野の仲間にレイプされてしまう。雄一の救いはリリィの歌だけ、その彼女が代々木でライブを行うことになり…。

<感想>
インターネット小説が原作。観ると鬱になる、と聞いて観てみました。美しい電影風景の映像、対する過酷なエピソード。前半の沖縄旅行が終わるまでは、あれ、どんな映画なんだっけ、これ?と正直ちょっと飽きました。盗んだお金というのもちょっと…。でも沖縄でのエピソードは重要、かつ興味深い物でした。後半、星野が豹変してからは、ぐっと観るのが辛くなり、まさに鬱映画。もう、やめてくれ〜、と思いつつ我慢して観ました。ラストも、やった!とはとても思えませんでした。星野は何でこんな酷いことするんだ〜、とそればかり。相容れませんでした。紛うことなき鬱映画、不愉快、という言葉が浮かびました。人にお勧めはできません。