アンディ・ムスキエティ監督。ジェシカ・チャステイン主演、ニコライ・コスター=ワルドー、メーガン・シャルパンティエ、 イザベル・ネリッセ。2013年。
<ストーリー>
会社を経営に失敗したジェフリーは、ある日、妻を殺害、二人の幼い娘を連れて車で逃げ出した。森の奥で小屋を見付け、そこで二人を殺そうとするが、小屋に棲む何者かに襲われ、消えた。5年後、ジェフリーの弟ルーカスはずっと姉妹を捜し続けていた。そして遂に、小屋にいる二人を発見したと連絡があった。姉のヴィクトリアは容貌の似ているルーカスを父と思い、ダディ?と抱きつくが、妹のリリーはまともに言葉を発しない。ルーカスは恋人のアナベルと共に、二人を看たドレイファス医師の協力を得て、姉妹を引き取ることを決意する。小屋にはママがいたと語るヴィクトリアに、生きるために架空のママを作り出したのだろうと最初は考えていたが、徐々に不可思議な現象が起こり…。
<感想>
ギレルモ・デル・トロ製作総指揮。トロが気に入ったという監督の短編映画がとても怖かったので、これを元に作ったという本作を楽しみに観ました。うん、なかなか怖かったです。夢で見せられる映像、子どもの描く絵…そしてママのありえない動き、怖い、怖い。でも相手はママ。子を思う母の気持ちを思うと、怖いけれど切ない…なかなか上手いです。この映画でもラストは母対母の対決に。
(以下、ネタバレ含みます)
リリーがママと逝ってしまったのは、ある意味、ハッピーエンドかなあと思いました。小さかったリリーは、もう人間というよりもママに近い存在に成っていたと思うので。怖いけれど悲しい、良い作品でした。