マーティン・スコセッシ監督。 レオナルド・ディカプリオ主演、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル。アカデミー助演女優賞受賞、その他、撮影賞など4部門受賞。2004年。
<ストーリー>
1920年代。莫大な遺産を引き継いだハワード・ヒューズは、映画『地獄の天使』の製作を開始。史上空前の予算とこだわりで3年の年月を費やし、ようやく完成した映画は大ヒットした。その一方で飛行機事業を立ち上げ、世界一速い飛行機の開発も始めた。気に入った女性は口説いて手に入れ、恋人は女優キャサリン・ヘプバーン。順風満帆の人生に思えるが、母親の影響で子どもの頃から潔癖症、強迫神経症に悩まされる日々でもあった。そして第二次世界大戦が始まり、偵察機のテスト飛行を自ら行い、住宅街に墜落、重症を負った…。
<感想>
長い映画なので、以前に最初の方は観たものの、なかなか全てを観ようと思えず今まで来ましたが、強迫神経症の描写についてのレビューをたまたま読んで、観てみようと思いました。大富豪ハワード・ヒューズ、絵に描いたような波瀾万丈の人生でした。かなり頭も良い人だったのですね。最後の公聴会での弁が立つ様子に、やった!と清々しい気持ちでした。でも裏では彼も、いろいろやっていたようですけどね。
映画では思っていたよりも強迫神経症については描かれていず、後にハワード・ヒューズについて調べ、晩年の孤独な死や3回の結婚歴が触れられていなかったのは、少し残念に思いました。ハワード・ヒューズに敬意を示して、酷いシーンはカットしたのでしょうか。
とにかく長い映画で、うんと内容の詰まった映画であるとは思いましたが、記憶に残るシーンは少ないだろうなと思いました。ハワード・ヒューズの人生全てを描くというよりも、一部分を印象的に見せる、という映画です。