THE EYE　　the EYE【アイ】

オキサイド・パン、ダニー・パン監督。アンジェリカ・リー主演、ローレンス・チョウ。2002年。

＜ストーリー＞
２歳の頃に失明したマンは、20歳の今、角膜移植手術を受け、視力を回復させた。ぼんやりとした視界の中、時折見える黒い人影。病室で向かいに寝ていた老婆がその人影に連れ出されていった後、その老婆が亡くなったことを知る。退院後、心理療法士ワ・ローのもとに通うようになり、少しずつ目で見て物を把握する生活に慣れていくが、死者の姿が見えるという不可解な現象はどんどんと増えていく。そしてついに…。

＜感想＞
タイで実際に起こった、16歳の少女が角膜移植手術１週間後に自殺をしたという事件をヒントに作られたホラー・サスペンス映画。
ホラーですが、余り怖くなかったです。一番怖かったのはエレベーターの中の幽霊かな…あれはキました。マン役の女優さんが可愛いです。ロー先生も誠実そうで良い感じ。目が見えるようになっていく過程が、とても丁寧に描かれていてリアルでした。目で見ていても、触って初めて理解できる、とかね。インインの亡くなるシーンには泣けました。子どもはああいう時でもとても純粋ですね。
後半、タイへ謎を解明に行き、少女と同じ体験をするという流れは、納得のいくものでした。彼女は救いを求めていたのですね。お母さんとの和解に泣けました。
そしてラスト…どこかで見たようなシーンだなあと思いましたが、好きです。皆が整然と歩いて行くシーンが印象的でした。