ジョージ・ノルフィ監督。マット・デイモン主演、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー。フィリップ・K・ディック原作『調整班』の映画化。2011年。
<ストーリー>
上院議員候補のデヴィッド・ノリスは、期待していた選挙で敗れてしまい、トイレで敗戦会見の練習をしていたところ、個室から出てきたエリースという美しい女性と出会う。運命的なものを感じ、たちまち恋に落ちる2人。彼女の励ましによりスピーチは大成功、上院議員の次期候補として人気が高まった。そして翌日、バスで偶然に彼女と再会する。携帯番号を貰い、上機嫌で出勤したデヴィッドは、時が止まったように動かない人々を発見、そして謎の集団に拉致される。彼らは「運命調整局」のエージェントで、エリースには2度と会わないように言い、デヴィッドは携帯番号を書いたメモを燃やされてしまう。それから3年が経ち、町でいつもエリースの姿を探しているデヴィッドは、バスの中から偶然、彼女を発見し、慌てて後を追った。しかしそれに気付いた「運命調整局」は…。
<感想>
消化不良です。あらすじを読んだ時は、これは面白そうだ!と思ったのですが、実際観たら、いまいちでした。エージェントがマヌケ過ぎる…本気でやる気無いでしょう、と緊迫感が薄れました。どこでもドアはとても面白いと思ったのですが、それも緊張感が薄れ…。ううむ。ラストも結局、感動!よりも、何やってんだか、という思いの方が残ってしまいました。面白そうな題材だっただけに残念です。
(以下、ネタバレ含みます)
自由の女神の下で、どうするか選ばせるって…あそこで一人残されたら、なかなか帰れないし、一緒に行くしかないよな、なんて思いました。あれがエリースの自室や、いつも通っているダンスの練習場なら、運命よりもデヴィッドを取るって感じで良かったのに。