園子温監督。石橋凌主演、永瀬正敏、萩原明、ROLLY。2002年。
<ストーリー>
5月26日、夕方の新宿駅のプラットフォームから、54人の女子高生が手を繋ぎ、「いっせーのせっ」で投身自殺をした。現場は血の海となり、白いスポーツバッグの中には人間の皮を繋いで丸く巻かれたテープのようなものが入っていた。その少し後、深夜の病院では夜勤中の看護婦2人が相次いで飛び降り自殺。同じようなスポーツバックが発見された。捜査に当たった黒田、渋沢刑事は、自殺した遺体から皮膚が切り取られた跡を発見し、いったい何人の皮が使われているのかと戦慄する。またコーモリと名乗る人物が自殺者の数をカウントするサイトを見付けたという電話を警察に入れる。自殺は後を絶たず、黒田はそのサイトに個人情報を入力、翌日、また集団自殺が起こると謎の電話が黒田に入り…。
<感想>
『紀子の食卓』を観たので、こちらも観ておくかと思ったのですが…ううーん、冒頭の投身自殺の衝撃、そしてホラー映画のような深夜の病院、『羊たちの沈黙』のような謎な人間の皮、ひええええ、これってどうなるの?と引き込まれていたところ、突然のローリー登場。
(以下、ネタバレです)
ここから全く違った映画になったようで、目が点。そして主人公だと思っていた黒田刑事の自殺。ええー、自殺は移るんですか、やっぱり。このあたりからぐだぐだになり、ラストは訳の分からない子ども等の問いかけ、鉋で皮膚を削がれる女達…ドラッグ?そして謎が解決することなく映画は終了。おーい、回収、全然されてませんよ?これで終わりで良いんですか??
自殺という衝撃的なシーンだけが残った映画でした。その部分の映像はスゴイです、あとアイドルグループの歌も。人にはオススメできませんね。