ジョナサン・モストウ監督。ブルース・ウィリス主演、ラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク。2009年。
<ストーリー>
ロボット工学が急激な進化を遂げた近未来は、サロゲートという身代わりロボットが社会活動を代行するようになり、人間は自宅でサロゲートを遠隔操作し、安全に社会生活を営むという時代。ある夜、クラブの裏口で青年と女性が殺された。2人はサロゲートで、IDチップは黒こげになったが、本体は無事なはずだった。ところがFBI捜査官トム・グリアーとジェニファー・ビータースが持ち主を訪ねると、サロゲートを捜査するスティムチェアーの上で、眼球破裂で死亡していた。サロゲートの破壊により持ち主が死亡するという、システムが破滅する事件が発生したのだ。そしてグリアーは、被害者の1人がサロゲートの生みの親であるキャンター博士の息子であることを知る…。
<感想>
設定の面白さに惹かれて観ました。これぞ究極の引きこもり。けど楽しいことは身代わりじゃなくて、自分でしたいものじゃないの?でも自分の容姿に自信が無かったり(何せサロゲートなら美男美女になれますもの)、ゲームで違う自分になって楽しむなんてこともしているのだから、こういうのも有りなのかなと思えました。ただ…結婚はどうなるんでしょう?子育ては?まさか、子どももサロゲートって訳にはいきませんよね。
さて映画のお話はそういうことはとっくに前提で受け入れている世界です。もちろん反対者もいて、生身が一番とあえて普通の生活をしています。グリアーはサロゲート派だったのですが、この事件を介して、生身で行動を始め…キャンター博士を中心に、世の中のシステムを覆すことが起こります。まあ面白い話だと思うのですが…何故か余り惹かれません。クライマックスではやっぱりね、とスッキリする思いもありました。でも新しいのに古い話というか、既にどこかで読んでいるような既視感がありました。悪くないんですけどね。やっぱりB級臭いです。