ローランド・エメリッヒ監督。ジョン・キューザック主演、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート。2010年。
<ストーリー>
2009年。太陽の活動が活発化した結果、地球の核が熱で溶解している事を発見したインドの科学者テンジン博士は、友人であるアメリカの地質学者エイドリアン・ヘルムズリーにそのことを伝えた。エイドリアンはすぐに大統領首席補佐官であるカール・アンハイザーに報告、アメリカ合衆国のウィルソン大統領は世界各国の首脳と連絡を取り、密かに世界各地の歴史的な美術品を偽物とすり替えるなど、人類を存続させる一大プロジェクトが進行される。そして2012年、売れない作家で、ロシアの大富豪ユーリ・カルポフのリムジンの運転手をしているジャクソン・カーティスは、別れた妻ケイトと同居している息子ノアと娘リリーを連れ、イエローストーン国立公園にキャンプにやってきた。そこで政府の怪しい動きと、枯れてしまった異常な湖を発見する。ラジオで世界の終末を予言しているチャーリー・フロストは、ジャクソンに数々の証拠をつきつけるが、ジャクソンはノアがケイトの現恋人であるゴードン・シルバーマンに懐いていることの方が気になった。そんな時、各地で地面に激しい亀裂が起こり始め…。
<感想>
とにかく映像がすごいパニック映画です。まるでテーマパークのアトラクションに乗っているかのように、次々と危険を突破。地殻変動の凄まじさには目を奪われました。
しかしストーリーはダメダメです。私が一番腹が立ったのは、ゴードンの扱い。出始めから既に死亡フラグが立っていましたが、それでも飛行機を操縦するなど出番が多く、これは今までと違う展開かなと思いきや、あと少しというところで、あっさりと退場。そして彼の存在などなかったかのように、家族が一緒で良かったねなラスト。離婚の原因もこれで解決ですか?よく考えるとこの家族、自分たちが助かることばかり。そのために何人もの人を犠牲にして、何とも思っていません。ラストの感動シーンも、元はと言えばこの家族が密航に参加したせいで、まあ迷惑なことこの上ないです。それに助かったは良いけど、この後どうするんでしょうか。肉体労働はできない人ばかりな気がしますけれど。本当に悲惨なのはこれからかも知れません。
映画は約160分、長い、長いです。これを2時間くらいにまとめてくれていたら、もっと良くなったんじゃないかと思います。あと中国製の船に、欠陥を感じて不安になったのは私だけかしら。労働者達は自分は乗れないのに、真面目に働かないと思うのですけどね。