スパイク・リー監督。エドワード・ノートン主演、フィリップ・シーモア・ホフマン、バリー・ペッパー。2002年。
<ストーリー>
ニューヨーク。ドラッグ・ディラーのモンティが飼っているのは、かつて瀕死の状態で横たわっていたのを助けた犬だ。モンティ自身は、麻薬捜査局により逮捕され、明日、7年の服役のために収監される。父親のジャイムズと会い、幼なじみで高校教師をしているジェイコブ、証券ブローカーのフランク、恋人のナチュレルと今夜はクラブで楽しく過ごす予定だ。残された最後の1日が今、始まる…。
<感想>
スパイク・リーらしい作品でした。犯罪者にも心から心配してくれる家族や、親友、恋人がいる…何だかモンティが可哀想になってきましたが、犯罪を犯しているのだから仕方ないですよね。周りの全てに悪態をつくモンティ、でも一番最低なのは自分。ナチュレルの愛や、フランクの男の友情にじんと来ましたが、涙ぼろぼろだったのはラストの父親、あー、何て切ないのでしょう。ニコニコ笑う町の人々の笑顔に、モンティの再生を感じました。地味ながら心にどっしりくる映画でした。ただ1つ、ジェイコブの話は必要だったのかな?