アバウト・ア・ボーイ  ABOUT A BOY

クリス・ワイツ 、ポール・ワイツ監督。ヒュー・グラント主演、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、トニ・コレット。2002年。

アバウト・ア・ボーイ(字幕版)

<ストーリー>
ノース・ロンドン。ウィル・フリーマンは、亡き父がワンヒットワンダーさせたクリスマス・ソングの印税で、働くこともなく気ままな毎日を送っている38歳独身の男。「人間は誰でも孤島」がモットーだ。そんなウィルは、ある時、理想の交際相手としてシングルマザーを狙おうと思いつく。シングルマザーと出会うため、自分もシングルファーザーの振りをして、シングル・ペアレントの会に参加。そこで知り合ったスージーとデートにこぎつける。自分の子どもは母親が連れて行ったと嘘を吐いて待ち合わせたウィルは、そこでスージーの友人の息子、12歳の少年マーカスと出会う。マーカスの母親フィオナもシングルマザーで、酷い鬱病。マーカスは学校で変わっていると苛めにあっている。デートの帰り、マーカスを送っていくと、フィオナが自殺を図っていた。何とか事なきを得るが、マーカスは母親をこれ以上1人にしてはおけないと考え、ウィルと母親のデートを画策する。またウィルがシングルファーザーではないと気付いたマーカスは、次第にウィルのアパートに入り浸るようになり…。

<感想>
公開時に観たいなあと思いつつ、実際にDVDを借りるまで、何と7年も経ってしまいました。当時はヒュー・グラントが結構好きで、子どもに振り回される役なんて面白そう、と思っていました。もし公開時に観ていたら、子どものいない当時と、今とでは、感想が変わっていたかも知れませんね。
さてウィル、働く必要がないとはいえ、TVを観たり、エクササイズをしたり、CDを聴いたりす、適当にデートするだけの日々。責任なんてとんでもないという、ダメ男です。でもヒューがやると、それなりに様になっちゃうんですね、これが。そして強がって見せているけれど、心は空っぽで淋しい…。そこに飛び込んできた一癖も二癖もある少年マーカス。いつしかすっかり仲良くなって、ウィルの恋を応援するまでに。でもマーカスはまだ12歳、母親のこと、学校のこと、好きな女の子のこと、悩みがいっぱいあるのです。
クライマックスは学校でのロック・コンサート。こういう流れ、よくヒューの映画でありますね。でも今回はうわーとは行かず、あららで終了。まあ、ウィルだからこんなものでしょう。
何とも心が温かくなる映画でした。