ADAPTATION  アダプテーション

スパイク・ジョーンズ監督。ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー、ティルダ・スウィントン。アカデミー賞助演男優賞受賞。2002年。

アダプテーション [DVD]

<ストーリー>
『マルコヴィッチの穴』の脚本で成功した脚本家、チャーリー・カウフマンは、デブで禿なのを気にしている上に、ガールフレンドのアメリアにもなかなかアプローチできない女性恐怖症。そんな彼に依頼された仕事は、スーザン・オーリアン著作の蘭の花に関する本の脚色だ。フロリダで不法採集までしている栽培家、ジョン・ラロシュを追ったものだが、花の映画をどのように作ればいいか、チャーリーは執筆に行き詰まる。自宅では同居している双子の弟、ドナルドが同じく脚本家をめざし執筆中。ドナルドはスランプのチャーリーに、ロバート・マッキーの脚本家養成セミナーを薦めてきた。そこで心機一転、スーザンに会おうと単身ニューヨークに乗り込んだチャーリーだが、緊張して声をかけることも出来ない。それを話すと、ドナルドがチャーリーの代わりにスーザンにインタビューをするためやってきた。ドナルドは会話の中でスーザンが何か隠していることに気付き、兄と一緒にスーザンを追ってマイアミまでやってくるが…

<感想>
『マルコヴィッチの穴』続きでチャーリー・カウフマンを追って観てみました。自らを主人公にしてしまうとは、何というアイデア、しかも実際にはいない双子の弟まで登場、脚本家として名前まで載っています。蘭の本も実在するものだそうで、どこまでか本当で、どこまでが作り話か考えてしまいますね。『マルコヴィッチの穴』撮影風景も面白かったです、これ本当に撮影中に撮ったのかしら。ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー3人の演技はさすがでした。特にニコラスは上手すぎて鼻につくくらい。まさに適役。
が、お話自体は余り惹かれませんでした。衝撃的なシーンはいくつかあるのですが、えー、と目を見張っている内にラストという感じ。兄弟が語り合うシーンは良かったですね、その後は本当に畳み掛けるようにラストでした。はまる人ははまるでしょうが、これは好みの分かれる映画だと思います。