ムラーリ・K・タルリ監督。テリーサ・パーマー、ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー。2006年。
<ストーリー>午後2時37分。陽射しが降り注ぐオーストラリアの高校のバスルームで、誰かが命を絶った。時間は戻り、その日の朝。6人の高校生がそれぞれに悩みを抱えて登校する。兄の子を妊娠してしまったメロディ、兄マーカスは優等生で弁護士を目指している。スポーツマンのルークと、最高のカップルだと信じているサラ。実はルークはゲイで、ゲイ差別に悩むショーンはドラッグに手を出している。排尿障害でいじめられているスティーブン。自殺するのはいったい誰なのか、何が原因だったのか…。
<感想>
カンヌ国際映画祭で絶賛された、オーストラリアの新鋭初監督作です。。
6人のインタビューを挟みながら、お話は進みます。2回、観ました。なるほど、こういう風に繋がっていたのかと発見がありました。
(以下、ネタバレ含みます)
自殺したのは誰か、というのを探すように観た1回目。答えは7人目のケリー。え、誰それ?とまた観ました。確かに登場しております。インタビューが無かったのも亡くなっていたからと考えれば納得です。皆、自殺したくなるような悩みを持っている、でも皆が自殺するわけではない。一方で、側から見たらよく分からない理由で自殺してしまう人もいる。監督は、友人が自殺したことにショックを受けてこの映画を作ったと聞きました。若い監督だから撮れた映画だと思います。そしてこの心苦しい思い…良い映画です。