高畑勲監督。声、今井美樹、柳葉敏郎。岡本螢、刀根夕子原作。1991年。
<ストーリー>
1982年。会社から夏休みを取って、姉の夫の実家である山形へ農家の手伝いをしに向かったタエ子は27歳。東京生まれの東京育ちのため、小学校5年生の時に田舎がなくて淋しい想いをしたのを思い出し始めたところから、どんどんと当時の想い出が蘇る。明け方に到着したタエ子を待っていたのは、2つ年下の親戚、トシオ。滞在中、トシオや姪のナオ子に小学校5年の頃の話をしながら、タエ子は田舎の魅力を満喫する。しかし東京へ帰る前日、おばあちゃんからトシオのところに嫁に来ないかと言われ…。
<感想>
ジブリアニメ。おそらく公開当時に観て以来、全く観る気もありませんでしたが、今回機会があって見始めたら、つい全部観てしまいました。
タイトルがぴったり、想い出がぽろぽろ溢れる映画です。私の子ども時代と描かれている内容はリンクしないのですが、ああ、こういうこと、こういう気持ちになったこと、子ども時代にあったなあとしみじみ思えました。切ないです。私は娘にはこういう思い、出来る限りさせないであげたいな。
田舎の描写がとても素敵で、ああ、良いなあと思えるのですが、今じゃ、農家も大変でしょうねえ…。公開時の私の感想は「やっぱり田舎じゃないとダメですか」だったのを覚えています。