田口智久監督。声、鈴鹿央士、飯豊まりえ。八目迷原作ラノベのアニメ化。2022年。
<ストーリー>
作中の架空の駅、香崎(こうざき)を舞台に起こる物語である。主人公の塔野カオルは電車の中で女子たちが噂をしているのを聞いた。
「ウラシマトンネルって、知ってる? そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうのー。」
塔野の通う香崎高校の2年A組に転校生、花城あんずが家庭の事情で東京から越してきた。クラスの女王、川崎小春は、さっそく花城をパシリに使おうとして、飲み物を買ってこさせるが、花城に自分の目の前で飲まれてしまう。
塔野はその日の夜、家から30分、線路伝いに歩いて、噂のウラシマトンネルを見つける。このトンネルに入れば、5年前に死んだ妹、カレンを取り戻すことができるかもしれない。トンネルの入口あたりを覗いて、妹のサンダルと妹が飼っていたインコを見つけて戻ってきたら、一週間も留守にしていたことになっていた。トンネルの中の時間は外と違っている。
先週(塔野からすれば昨日)の花城の行動の仕返しに、川崎は花城の上履きを隠すイタズラをして殴られてしまう。川崎はその報復に上級生の不良を連れてきて、花城を呼び出して殴り合いが起こってしまう。そこへ塔野と加賀が駆けつけて事態はおさまるのだが、花城が不良のこめかみにペンを刺したため、不良は学校へ来なくなってしまう。
放課後に塔野は、一人で再度、ウラシマトンネルの検証を始める。「年をとる」は、トンネルの中は「時間の経過が遅い」で、「欲しい物が何でも手に入る」は、何でも手に入るわけでも、自分の欲しい物が現れるわけでもないことはわかった。とりあえず、亡くなった妹に会う方法を探る塔野だったが、花城あんずに見つかってしまう。二人は互いの欲しい物を手に入れるために協力関係を結ぶ。一方、先生の依頼で、学校に出てこなくなった川崎を訪ねて、彼女の立ち直りのために話し合う。川崎はまた学校に出てくるようになり、昼は一緒に弁当を食べることになる。川崎は花城を自分の成長のための手本にするつもりだった。
7月12日の金曜日、次が土日でさらに学校の創立記念日が月曜で、都合よく三連休になるため、花城とウラシマトンネルの調査にかかる。トンネルの中で二人が見つけたのは、花城が子どもの頃に描いた漫画の原稿だった。彼女がトンネルに期待したのは、なにか特別なものになるためのきっかけだった。花城は自分の住まいに塔野を招き、叔母と暮らしていること、そして壁一面を覆うほどの本棚を見せ、漫画を描き続けることで親から見捨てられたことを告げる。
夏休み中、花城から夏祭りへ行く誘いのメールが届いた。誘いに乗って夏祭りに行った塔野は、最初は楽しかったものの、途中で父と離婚した母と会ってしまう。その後帰宅すると、父から新しい結婚相手と結婚すると告げられ、塔野は母もカレンも忘れて生きようとする父に吐き気がして、嘔吐する。
二人は夏休みの間に、塔野は妹を取り戻し、花城は新しい自分になれるためにトンネルの探索計画を立てていたが、塔野が先走って一人でトンネルに入ってしまう。花城は漫画のコンテストで受賞には及ばなかったものの、プロを目指すよう編集者から誘われる。しかし、相談しようにも塔野の携帯にはつながらない。トンネルに駆けつけた花城が見つけたのは、塔野からのメッセージの入ったビンだった。「お前は、漫画家になるべき人間だ、だからお前は置いて一人で行く。君はぼくにとってすでに特別な人間なんだよ」と。
それから、花城は漫画家として商業誌へも連載するようになり、それも完結し本として出たことで、彼女は再びトンネルに塔野を探しに行く。トンネルに入って塔野と再会し、彼を連れ出すことにする。彼の妹はトンネルの中でしか存在できず、連れ出すことはできなかった。あれから13年が経過し、塔野は17歳の体のまま30歳になっていた。中卒の学歴で、普通の就職もままならないところで、花城がアシスタント兼人生のパートナーにとオファーし、彼はそれを受けることにする。(Wikipediaより転載)
<感想>
これも観たかった作品。こういうSFっぽい話は大好きです、それにロマンスも。
君の名は。に近いものを感じたかな、切なくて良かったです!
終始腹が立ったのがカオルの父親、まあ母親も酷いですけどね。
アメリカでは11月に劇場公開されました。