ジョーダン・ピール監督。ルピタ・ニョンゴ主演、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス。2019年。
<ストーリー>
1986年の夏、アデレード・ウィルソンは、両親とともにサンタクルーズにある行楽地を訪れる。ビーチに建てられたミラーハウスに迷い込んだアデレードは、そこで自分にそっくりな少女と出会う。ミラーハウスから戻ったアデレードは、トラウマにより失語症となる。
現在、アデレードは大人として成長し、失語症を克服して夫と2人の子を持つ母になっている。ウィルソン一家は、サンタクルーズにあるビーチハウスを訪れる。反対するアデレードを説得し、一家はビーチへ出かける。彼らはそこで友人のタイラー一家と落ち合う。長男ジェイソンはビーチで、腕から血を流しながら立っている男を見る。
夜、ビーチハウスに戻ったアデレードは、夫ゲイブに昔この場所で起こった出来事でトラウマを負ったことを打ち明ける。ゲイブは彼女をなだめる。停電が起こり、ジェイソンは玄関先に4人の不審者が立っていることに気づく。ゲイブはバットを持って不審者を追い払おうとするが、4人はそのまま屋内に押し入って来る。リビングルームで侵入者たちと対面したウィルソン一家は、彼らが自分たちとそっくりな人間、ドッペルゲンガーだと気づく。アデレードのドッペルゲンガー「レッド」はしゃがれ声で「私たちもアメリカ人だ」と主張し、アデレードを手錠でテーブルに拘束する。レッドは長女ゾーラに逃げるように命令し、ゾーラのドッペルゲンガー「アンブラ」に後を追わせる。ゲイブのドッペルゲンガー「アブラハム」はゲイブを殴って気絶させ、屋外へ引きずり出す。ジェイソンは彼のドッペルゲンガー「プルートー」に手品を見せて彼の注意を引き、クローゼットに閉じ込めて家から逃げ出す。レッドはアデレードをガラスのテーブルに打ち付けて殺害しようとするが、ジェイソンが逃げ出したことに気を取られる。ゲイブはボート上でアブラハムと戦い、彼をボートのスクリューに巻き込み殺害する。テーブルを壊して拘束から逃れたアデレードは、ジェイソン、ゾーラ、ゲイブと再会しボートで海上に逃げ延びる。タイラー家のビーチハウスにも、巨大なハサミを持ったドッペルゲンガーたちが現れ、家族全員を殺害する。そこへウィルソン一家が到着し、タイラー一家のドッペルゲンガーたちを殺害する。アメリカ全土でドッペルゲンガーたちが出現し、殺戮が行われていることがテレビで報じられている。ウィルソン一家は、タイラー家の車を使って町から逃げることにする。そこにアンブラが現れ、家族を追跡する。車の屋根に取り付いたアンブラを振り落とし彼女を殺す。
次の朝、ビーチにたどり着いたウィルソン一家を、プルートーが待ち構えている。ジェイソンの機転によりプルートーは死に、窮地を脱したかと思われた。しかし、そのときレッドが現れジェイソンを略取する。アデレードはすぐさまレッドを追跡する。ゲイブ、ゾーラはビーチで大勢のドッペルゲンガーたちが手と手を取り合いながら長い列を作っている様子を見る。
アデレードは、ミラーハウスの地下深くから通じる謎のトンネルのような居住区にたどり着く。居住区には大量のウサギが放し飼いにされている。アデレードは、居住区の一室でレッドと対峙する。ドッペルゲンガーたちの正体は、アメリカ政府の実験によって製造されたクローン人間“テザード”で、地上に住む人間(オリジナル)と魂が繋がっているという。クローン人間たちは、地上でオリジナルの取った行動に不本意ながらも同調してしまう。彼らはこれまで地下での生活を強いられていたが、レッドは何年もかけて一斉決起を計画していたのだった。アデレードは、戦いの末レッドを殺し、ジェイソンを取り戻す。ウィルソン一家は無事に再会し車で町から逃げる。
1986年のフラッシュバックで、アデレードが最初にレッドと対面したときの様子が描かれる。レッドはアデレードの首を絞めて気絶させ、アデレードの着ていたシャツを奪い地上世界に出ていく。本作中のアデレードは、実はクローン人間だったことが明らかになる。アメリカ全土に渡りクローン人間たちが手をつないで列をなしている様子が描かれ、物語が幕を閉じる。(Wikipediaより転載)
<感想>
冒頭のサンタクルーズが懐かしく、惹き込まれて観ました。ドッペルゲンガーが現れるというところまではとても怖く、ドキドキしていたのですが、ただの殺し合いになって興醒めしました。しかし。
最初のウサギ達の映像が繋がるところで「へえ〜」となり、あれ、もしやこれって、入れ替わり?となって、そうか、だから喋れなかったんだ!と気付き、おお〜となりました。そりゃ、復讐しますね。
という訳で、総括すると、なかなか面白かったです!