ザ・ブック・オブ・ヘンリー  THE BOOK OF HENRY

コリン・トレヴォロウ監督。ジェイデン・リーバハー主演、ナオミ・ワッツ、ジェイコブ・トレンブレイ。2017年。

<ストーリー>
ヘンリーは聡明な少年であり、母親のスーザン、弟のピーターとともに暮らしていた。彼は近所に住むクリスティーナに恋心を抱いていたが、彼女は父親から虐待を受けていた。何とかしてクリスティーナを救いたいと思ったヘンリーは、そのための作戦を一冊のノートにまとめた。そのノートを見つけたスーザンとピーターはヘンリーが練った作戦を実行することにした。(Wikipediaより転載)

<感想>
ブックって何かと思ったら、ヘンリーがまとめたノートのことだったのですね。ヘンリーがイケメン、性格も良くて頭も良いというスーパーボーイ。見たことあるとチェックしたら、『IT』の少年でした。そして弟のピーターは『ルーム』や『ワンダー』に出ていた子でした。やはり上手!泣かされたのはピーターがヘンリーを思うシーンでした。と、2人は素晴らしかったのですが、観ていて疑問が結構ありました。
(以下、ネタバレ含みます)
母親が賢いヘンリーに依存し過ぎなのは何故?夫はどうしたんでしたっけ…死別?何か言っていたかな、聞き逃したかな。何でも息子に訊こうとするのに「?」と感じました。隣の女の子の虐待…はっきりシーンが描かれていなかったので、よく分かりませんでした。怒鳴られているシーンもなかったですよね。なのでいまいち隣の男性に嫌悪感が沸きませんでした。弟は何故、読んじゃいけないと言われたノートを読んだのか?その上、一緒に読んでいるし。トラウマになりませんか。そして殺人計画に乗ってしまう母親…いや、いくらなんでも依存し過ぎでしょう。あとテープが母親と会話しているようでさすがに出来過ぎ、と感じました。殺すしかないと言っていたのに、全然動かなかった校長などがいきなり動いたのは何故?せめてヘンリーが亡くなって良心の呵責にとか、そういうシーンがあったら納得したのですが。ピーターのマジック、兄が現れると言って紙吹雪。何も知らない町の人があれで納得して喝采するの?綺麗だけど、え?どういうこと??ってならない?あともう一つ、ヘンリーの実験室?で写真が見えて計画を止めるのは、ヘンリーの作戦ではなかったんですよね。そうだったらさすが天才って感じですが、だったら計画の意味無いし。
という訳で、前半と後半で雰囲気が変わるのですが、なんとなく納得させられてハッピーエンドで終わりという感じでした。全体的によく分からない話でした。