GENOCIDAL ORGAN  虐殺器官

村瀬修功監督。声、中村悠一、三上哲、梶裕貴、石川界人、大塚明夫、小林沙苗、櫻井孝宏。伊藤計劃原作の同名小説の映画化。2017年。

虐殺器官-DVD-伊藤計劃

<ストーリー>
9.11以降、テロとの戦いを経験した先進諸国は、自由と引き換えに徹底的なセキュリティ管理体制に移行することを選択し、その恐怖を一掃。一方で後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加。世界は大きく二分されつつあった。
クラヴィス・シェパード大尉率いるアメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊は、暗殺を請け負う唯一の部隊。戦闘に適した心理状態を維持するための医療措置として「感情適応調整」「痛覚マスキング」等を施し更には暗殺対象の心理チャートを読み込んで瞬時の対応を可能にする精鋭チームとして世界各地で紛争の首謀者暗殺ミッションに従事していた。
そんな中、浮かび上がる一人の名前。ジョン・ポール。数々のミッションで暗殺対象リストに名前が掲載される謎のアメリカ人言語学者だ。彼が訪れた国では必ず混沌の兆しが見られ、そして半年も待たずに内戦、大量虐殺が始まる。そしてジョンは忽然と姿を消してしまう。彼が、世界各地で虐殺の種をばら撒いているのだとしたら…。クラヴィスらは、ジョンが最後に目撃されたというプラハで潜入捜査を開始。ジョンが接触したとされる元教え子ルツィアに近づき、彼の糸口を探ろうとする。
ルツィアからジョンの面影を聞くにつれ、次第にルツィアに惹かれていくクラヴィス。母国アメリカを敵に回し、追跡を逃れ続けている“虐殺の王”ジョン・ポールの目的は一体何なのか。対峙の瞬間、クラヴィスはジョンから「虐殺を引き起こす器官」の真実を聞かされることになる。(amazonより転載)

<感想>
原作未読、絵に惹かれて観ました。キャラデザと作画が素晴らしい、暗くてよく見えないシーンがあったのは残念でした。虐殺を司る器官という発想が凄いです。でも会話が多くて、集中して観ないと分からなくなる難しさがありました。ラストはどういうこと?と考察サイトをチェックしました。大体思った通りでしたが、原作のようにしっかり描いてくれないと分かりにくいかも知れません。でも観終わってから考えさせられる作品は大好きです。観てスッキリではなく、うーん、となる作品です。