奇跡のリンゴ

中村義洋監督。阿部サダヲ主演、菅野美穂、池内博之、笹野高史、伊武雅刀。2013年。

奇跡のリンゴ DVD(2枚組)

<ストーリー>
1970年代の青森県中津軽郡岩木町(現・弘前市)。三上秋則はリンゴ農家・木村家の一人娘・美栄子と結婚して木村家に婿養子入り、サラリーマンを辞め、美栄子と共にリンゴ栽培にいそしんでいたが、ある日、美栄子の体に異変が生じる。美栄子の体は年に十数回もリンゴの樹に散布する農薬に蝕まれていたのだ。
秋則は美栄子のために無農薬によるリンゴ栽培を決意するが、それは当時、絶対に不可能な栽培方法と言われていた。秋則は美栄子の父・征治の支援を受けて無農薬栽培に挑戦するが、案の定、何度も失敗を重ね、借金ばかりが膨らんでいく。次第に周囲の農家からも孤立していき、妻や娘たちにも苦労をかけてしまう。
10年の歳月がたっても成果が実ることはなく、窮地に追い込まれた秋則はついに自殺を決意、1人で岩木山に向かう。すると、彼はそこで自生した1本のくるみの樹を発見、樹木は枯れることなく、また害虫も発生していなかった。秋則はその樹を見て、これはりんごの木でも同じことが考えられるのではないかと思う。これが奇跡の大逆転の糸口となる。(Wikipediaより転載)

<感想>
あんまり面白くなさそうだなあ、と最初は乗り気でなかったのですが、見始めたら見入ってしまいました。阿部サダヲが上手いです。最後は成功するんだろうと分かっていても、余りのどん底振りに、途中で観ているのが辛くなって参りました。子どもネタもそうですが、お父さんが良い人過ぎて…ずっと貯めていた預金を下ろすシーンは胸が痛くなりました。真っ白に花が咲いた画面に涙、涙。と、お話的にはとても面白かったのですが、実話としてどうかは、ちょっと怪しいところがあるようですね。無農薬とは言えない、という文をいくつか読みました。なるほど、いろいろあるようです。