BLADE RUNNER 2049   ブレードランナー 2049

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。ライアン・ゴズリング主演、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス。2017年。

ブレードランナー 2049 (字幕版)

<ストーリー>
2049年、地球の異常気象と生態系崩壊は更に進行していた。ロサンゼルスは海面上昇で沿岸部が多く失われ、内陸に後退した市街地は巨大な防波堤に囲まれ、6月でも雪が降っていた。LAPDの「ブレードランナー」として旧型のレプリカントを「解任(抹殺)」する職務に就くネクサス9型レプリカントのKは、ウォレス社製の家庭用AIであるジョイを恋人として暮らしている。ある日、Kはロサンゼルス郊外で合成農場を営んでいた逃亡レプリカントのサッパー・モートンを「解任」するが、その庭にある枯木の根元深くよりトランクを発見する。トランクの中身は遺骨で、検死の結果帝王切開の合併症で約30年前に死亡した女性であった。遺骨には製造番号が刻まれており、レプリカントであったことが判明する。
レプリカントの出産は前代未聞であり、Kの上司であるジョシ警部補は、事実公表によって起きるであろう社会混乱を憂慮し、Kに事件の痕跡をすべて消すようにと命令する。Kはウォレス社を訪ね、過去の記録から遺骨は2019年に逃亡したレプリカントのレイチェルであること、逃亡直前にLAPDの元ブレードランナー、リック・デッカードと恋愛関係にあったことを知る。ウォレスは、タイレル博士が確立していたレプリカントの生殖技術を以前より欲しており、片腕であるレプリカントのラヴにレイチェルの子供を見つけ連れて来るよう命令する。
Kはデッカードを知る数少ない人物であるガフを訪ね、彼の行方を訊くも手がかりを得られない。モートンの農場に戻りもう一度調べると、根に彫られた「6-10-21」数字の刻印、レイチェルの子供のものと思われる靴下、赤子を抱いた女性の写真などを発見する。数字はK自身の情緒安定用の疑似記憶にある木彫りの馬の玩具(木馬)に彫られた数字と同じであった。一方ラヴはLAPDに忍び込み、レイチェルの遺骨を盗み出す。ジョシは追跡者と子供の存在から事態の切迫を確信し、KにDNA記録を調査して即時報告するように命じる。
Kは2021年6月10日生まれの出生記録・DNA記録を調査し、同一のDNAを持つ男女の2名の記録を発見、女児は病死し男児だけが生きていること、2名とも同じ孤児施設に在籍していたことを知る。ラヴは秘かにKの動向を追跡する。Kはサンディエゴの孤児施設での調査の過程で現実に木馬を見つけ出す。ジョイはKが「製造された」のではなく「生まれてきた」証拠だと喜び、Kに「ジョー」という名を贈る。Kは高名なレプリカント用記憶作家のアナ・ステリン博士を訪ね、自身の記憶の真贋鑑定を依頼する。ステリンは本物の誰かの記憶であると回答、Kは激情を露わにする。ジョシに連れ戻されたKは正常性試験を受けるが失格となる。Kは「出自を知らずにレプリカントとして働いていた対象の子供を見つけたが、処分した」と嘘の報告をする。ジョシはKを48時間の停職処分とした上で、改めて再試験する旨を伝えて家へ帰す。
Kは逃亡の決意を固める。ジョイはKに同行することを決意し、モバイル端末のエマネーターに自身のデータ全体を移植し、部屋のバックアップを削除すること、追跡を断つためにエマネーターのアンテナも折ることをKに願い、Kは説得される。木馬の材質がラスベガス産と判り、Kはラスベガスへ向かい、隠遁していたデッカードを発見する。デッカードはKに、妊娠したレイチェルをある「仲間」に委ねたこと、各種記録を改竄する方法を仲間に教えたこと、子供とは一切他人として過ごしてきたことなどを打ち明ける。
エマネーターの反応喪失によってKの居所がつかめなくなったラヴは、ジョシのオフィスに押し入りKの行方を尋ねるがジョシは拒む。ラブはジョシを殺害し、ジョシの端末からKの所在を探り出してラスベガスに急行してデッカードを誘拐する。Kは抵抗するがラヴに叩きのめされ、エマネーターは破壊される。これによりジョイは消滅する。
Kはデッカードの仲間を名乗るフレイザ率いる「レプリカント解放運動」によって救助される。Kに仲間に加わるよう誘うフレイザは、レイチェルの子は男児ではなく、女児であることを明かす。Kはステリン博士がその娘であり、ステリンの記憶が自身に埋め込まれていたのだと悟る。フレイザは解放運動のメンバーと女児の安全を守るため、デッカードを殺害するようKに依頼する。一方、ウォレスはデッカードに子供を隠した仲間について詰問し、再生したレイチェルをその対価として用意するが、デッカードは拒否する。ウォレスはデッカードを地球外植民地(オフワールド)で拷問にかけることに決める。
ラヴはデッカードを拘束してLA空港に向かうが、途上でKの急襲を受ける。Kは死闘の末にラヴを殺し、デッカードの死亡も偽装したうえでデッカードをステリンの研究所へ連れて行く。デッカードを見送った後、Kは負った深傷を確認し、降り続く雪を眺めながら瞼を閉じた。 (Wikipediaより転載)

<感想>
前作は観ましたが、特に思い入れはなく、映像が綺麗だったな〜、くらいで、あまり食指も動かず、ずっと放置だった2049をようやく観ました。長いので飽きるかなあ、と心配していましたが、ちょっと飽きはしましたが、まあ、観れました。結構、ありがちな設定で、驚きはありませんでした。映像は前の方が良いかな。でもじっくりとレプリカントの自我を描いていたのは、悪くなかったです。映像の彼女、映画『her/世界でひとつの彼女』を思い出しました。同じようなことを考えるようになるってことですね。ラスト、結局は殴り合いなんですねえ…雪の風景は綺麗でしたが、デッカードの再会シーン、ちゃんと見たかったな。