SATOSHI: A MOVE FOR TOMORROW  聖の青春

森義隆監督。松山ケンイチ主演、東出昌大、リリー・フランキー、竹下景子。2016年。

聖の青春

<ストーリー>
1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)七段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京しようとしていた。聖は幼少期より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っており、家族や仲間は反対する。しかし、幼いころから何をおいても将棋にかけてきた聖を見ている森師匠は、背中を押す。東京。髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らかった家、酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、みな彼の将棋にかける思いを理解し、陰ながら支えた。その頃、同世代の棋士・羽生善治が前人未到のタイトル七冠を達成する。(amazonより転載)

<感想>
ちょうどアニメ「3月のライオン」も観ているので、観るのを楽しみにしていました。結果:俳優さんの演技は素晴らしいです。松山さん、東出さん、怪演です。緊張感すごかったです。でも映画の演出というのですか…かなり不親切だなと思いました。観ている人は将棋に詳しくないし、原作も読んでいないので、どういう仕組みか分からないのに、説明が全くなく、置いてけぼりです。事前情報で知っていることを掻き集めて、ようやく着いて行ったという感じです。羽生さんだけにフォーカスし過ぎたのではないでしょうか。しかも後で読んでたら、2人の会話内容はフィクションだとか。ううむ、かなりガッカリ。病気の進行も、かなり悪そうのに、平気でお酒を飲んでいたり、いまいち掴めませんでした。でも最後はしっかり泣けましたけど。とにかく俳優さんの演技に救われている映画でした。