ジャン=ピエール・ジュネ監督。ロン・パールマン主演、ジュディット・ビッテ。1995年。
<ストーリー>
近未来の港町に子どもの失踪事件が続いた。実は「一つ目教団」が実験室に住むクローン人間クランクのために誘拐していたのだ。大道芸をする心優しい怪力男ワンの弟のダンレーは食べ物にしか興味がないが、彼も「一つ目教団」にさらわれてしまった。ワンは孤独な少女ミエットと知り合う。彼女は孤児院を経営するシャム双生児の姉妹の命令下にあり、孤児の泥棒団だった。2人はワンの弟を捜すため、「一つ目教団」に潜入するが…。
<感想>
美術セットの美しさ。夢の中でミエットが少女から老婆へと変貌して行く場面。冒頭の部屋中を埋め尽くすサンタクロースの悪夢。ミレットの一粒の涙から始まるシークエンス。残酷なお伽話といった感じで凄かったです。